リトル・チルドレン ・2007年7月28日公開・
アメリカのボストン郊外の住宅街ウッドワード・コートに住む主婦のサラ・ピアーズ(ケイト・ウィンスレット)は3歳に娘を連れて引越してきてまだ日が浅い。夫のリチャード(グレッグ・エデルマン)は企業プランニングの会社で成功し、ここに家を買ったのだ。サラは近所の公園でいわゆる「公園デビュー」をするが、他の主婦たちとはとけ込むことができないでいた。“郊外に住む典型的な主婦はこんな感じなのだろう”と距離をおいて主婦たちを観察していた。
“うちの子は大人みたいなウンチをするのよ”、“夫のセックスの最中に私眠ってしまって…”、“うちはセックスは毎週火曜の9時って決めてるの”
話す内容は違えども、彼女たちはまるで女子高生みたいにおしゃべりばかりしている。
思い切って主婦たちに話しかけてみたところ、彼女たちの興味の関心は、しばらく公園に姿をみせていない若い父親のことだった。彼のことを主婦たちは『プロム・キング』と読んでいた。高校の卒業パーティーであるプロムのキングに選ばれそうな男性という意味でだった。そこへ『プロム・キング』が息子を連れて現れる。主婦たちは新参者のサラに彼と話をするようにけしかける。主婦たちの俗物性にも呆れていたサラは彼に話しかけてみる。彼はブラッド・アダムソン(パトリック・ウィルソン)と言って、司法試験の合格を目指して主夫をしている普通の男性だった。主婦たちを驚かせるために、サラはブラッドに軽くハグをしてキスをするように頼むとブラッドは承諾して、その通りに実行する。その光景に驚いて、主婦たちは公園から急いで立ち去るが、このことがその後の人生を変えるとは、二人は思ってもいなかった。
ブラッドの妻のキャシー(ジェニファー・コネリー)は非のうちどころがないほど才色兼備の女性で、ドキュメンタリー映像作家として成功していた。ブラッドは昼間に子守りをして、夜は帰宅した妻に子供を任せて近所の図書館で勉強する日々だった。だが、実際は図書館には足を運ばず、少年たちが広場でスケートボードをして遊んでいるのを見ては時間を潰していたのだった。
“オレも若い頃はあんなだったんだろうな…。なんで今は主夫をしているんだろうか…。”そして、彼は何度も頭の中でサラとのキスを再現していた。まるで彼も少年である。
そんな中、この街に元犯罪者のロニー(ジャッキー・アール・ヘイリー)が戻ってきたことが、街の人々の話題になっていた。ブラッドの友達で元警官のラリー(ノア・エメリッヒ)は、ロニー糾弾するビラを街中に貼り回り、ロニーの家にも嫌がらせをするほどであった。
ある日、サラは夫のリチャードが部屋でインターネットのアダルトサイトを見て興奮している様子を見てしまう。リチャードは会社で、露出狂の女性のサイトをたまたま見たことで夢中になってしまい、その女性のパンティを取り寄せて頭から被っていたところだった。やっていることは中学生と変わらない。夫にすっかり幻滅したさらは、公営プールで再会したブラッドと話をすることで気を休めるようになっていく。お互いに結婚して子供を持つ身なので、「4時の別れの握手」を受け入れ、一線を画していたが、お互いを好きな気持ちを抑えられなくなっていた。心の中の衝動が騒ぎ出す…。ある日の午後、ついにサラの家で二人は関係を持ってしまう。いけないことだと認識していながらも、深入りしていくサラとブラッド。ロニーと母親の関係、ラリーの過去が絡みあって事態は思わぬ結末を迎える……
監督・製作・脚本:トッド・フィールド
脚本・原作:トム・ペロッタ
製作:アルバート・バーガー ロン・イェルザ
共同製作:レオン・ヴィタリ
撮影監督:アントニオ・カルヴァッシュ
編集:レオ・トロンベッタ
衣装:メリッサ・エコノミー
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ケイト・ウィンスレット パトリック・ウィルソン ジェニファー・コネリー ジャッキー・アール・ヘイリー ノア・エメリッヒ フェリス・サマーヴィル グレッグ・エデルマン ジェーン・アダムス