水になった村 ・2007年8月4日公開・
1957年、岐阜県徳山村にダム建設の話が広まった。総貯水量6億6千万立方メートル、日本最大のダムだ。当時徳山村の住民は、約1600人。みな次々に近隣の街につくられた移転地へと引っ越していった。
それでも、何家族かの老人たちが、村が沈んでしまうまでできる限り暮らし続けたい、と、街から戻って来た。
写真家の大西暢夫が初めて村を訪ねたのは今から15年前のこと。
だれもいないと思っていた集落に家があることに驚いた。以来、ジジババたちの暮らしに魅せられ、東京から徳山村まで片道500キロ、バイクで高速道は使わず山道を走り抜けて 何度も何度も通った。
そしてその村でジジババたちは大西を「兄ちゃん」と呼び,共にたくさん食べ、いっぱい笑った。
村には季節ごとに土地で採れるものを大切にする、暮らしの知恵や技がある。食卓にはいつも食べきれないほど大盛りのごはんが並び、山はジジババたちの笑い声に満ちている。
2006年秋、いよいよ工事が終わり、水がたまり始めた。
もう誰も、村に帰ることはできない。
ジジババたちの変わりゆく暮らしに寄り添った15年間の記録。
監督:大西暢夫
製作:本橋成一
編集:土井康一
撮影:大西暢夫
音響構成:米山靖
整音:渡辺丈彦
音楽コーディネーター:和田亨
音楽アレンジ:林祐介
音響助手:井上久美子
編集助手:岡野由美子
制作デスク:村上朝子 公文健太郎
経理:桐生潔
宣伝:吉田理映子 大槻貴宏 中植きさら
パンフレット編集:菅聖子
グラフィックデザイン:森デザイン室
録音スタジオ:ヒポ コミュニケーションズ
挿入歌:『星めぐりのうた』 歌=李政美 作詞・作曲=宮沢賢治
協力:(独)水資源機構 徳山ダム建設所 成瀬始
特別協力:本間克明
配給:サスナフィルム ポレポレ東中野