おやすみ、クマちゃん ・2007年8月4日公開・
第1部 春から夏へ
「赤いふうせんと小鳥の巣」 監督・脚本:ルツァン・デンビンス
嵐の去った翌朝、クマちゃんの家の庭に小鳥の巣が落ちていました。中では可愛いヒナたちがおなかをすかせて鳴いています。やがてヒナを狙って猫がやってきました。木の上では親鳥たちが心配そうに見ています。クマちゃんはヒナたちが入った巣を木の枝に戻してあげました。そこのウサギの兄弟がやってきて、みんなで遊んでいるうちにクマちゃんの風船が手から離れて木のてっぺんに引っかかってしまいました。クマちゃんたちが困っていると、さっきの小鳥さんが風船を取ってきてくれました。
「ゆかいなお絵かき」 監督・脚本:マリアン・キュウバシュチャク
クマちゃんにお友だちから絵の具が送られてきました。嬉しくなったクマちゃんはお絵かきをはじめます。クマちゃんがウサちゃんと一緒に家のドアに落書きをしたり、隣の家のニワトリさんの卵に色を塗って遊んでいると、イヌ君がやってきて2人を叱りました。反省したクマちゃんとウサちゃんはデッキブラシでドアをきれいに洗い流すと、ニワトリさんの卵も洗おうとしましたが、卵はすでにヒヨコにかえってました。それから、クマちゃんとウサちゃんとイヌ君は紙にお互いの似顔絵を描きっこして遊びました。
「お洗濯で水びたし」 監督・脚本:ヤドヴィカ・クドゥジツカ
今日はお洗濯。そこへブタ君がアイスクリームを食べながらやってきました。クマちゃんは洗濯物をバスタブに放り込み、水を出したまま家を飛び出すとアイスクリームを買いに行きました。アイスクリーム屋さんの前にはお友だちも集まっています。みんなで遊んでいると、ブタ君が転んで泥だらけになってしまいました。クマちゃんがブタ君を洗ってあげようと家に戻ると、家の前には水があふれて小川ができていました。家の中も水浸しになってしまいましたが、お友だちがみんなで片づけを手伝ってくれました。
「アヒルの親子とはじめての水泳」 監督:ダリウシュ・ザヴィルスキ/脚本:ルカシュ・チェルヴィェツ
とても暑い日のこと。アヒルの親子がクマちゃんに川に連れていって欲しいとお願いをしました。クマちゃんは6羽のアヒルの子どもたちが迷子にならないよう、月曜、火曜、水曜、木曜、金曜、土曜と曜日の名前を付けて一列に並ばせ、川へと向かいました。アヒルの親子は川に着くと楽しそうに泳ぎ始めました。クマちゃんは泳ぎ方を知りませんでしたが、アヒルのお母さんが教えてくれました。ザリガニのハサミに挟まれたりもしたけれど、クマちゃんははじめての泳ぎがとても楽しかったのです。
「忘れな草をさがして」 監督・脚本・撮影:エウゲニウシュ・イグナチュク
ブタ君はいつも自分がみんなより物知りで、なんでも上手にできると自慢しています。でも、彼はサッカーをやっても縄跳びをしても失敗ばかりでみんなに馬鹿にされてしまいます。クマちゃんと仲間たちが沼に生えている忘れな草を取りに行こうとしたときも、自分は近道を知っていると言って道に迷い、ヤギに追いかけられてしまいます。ようやく沼に着くと、忘れな草は手の届かないところに生えていました。ブタ君はそこでも自分に任せろと言って無理をして沼に落ちてしまうのでした。
第2部 秋から冬へ、そして春
「キノコ狩りはたのしいな」 監督:ダリウシュ・ザヴィルスキ/脚本:ルカシュ・チェルヴィェツ
秋です。みんな森へキノコ狩りへ行きました。キノコにはいろいろな種類があって、おいしい食べ方もたくさんあるけれど、毒キノコもあるから気を付けなければいけません。クマちゃんは図鑑を持ってみんなが毒キノコを採らないように注意します。森の中でウサギの兄弟ピョコタンとピョコピンがキノコを探していると、知らない動物の声がしました。声の主はみんなと一緒に遊びたいキツネ君でした。クマちゃんと仲間たちはキツネ君とお友だちになり、キツネ君においしいキノコが生えている場所を教えてもらうのでした。
「素敵な森のコンサート」 監督:ダリウシュ・ザヴィルスキ/脚本:ルカシュ・チェルヴィェツ
木の葉が色づいた美しい季節。クマちゃんは森へ散歩に出かけました。森には面白くて珍しい仲間がたくさん暮らしています。クマちゃんがカタツムリさんとおしゃべりしていると、コオロギさんがバイオリンを弾いていました。やがて、次から次へと森の仲間たちがやってきてみんなで踊りだしました。でも、楽しい時間は過ぎ、森の仲間たちは冬支度のために家に戻って行きました。クマちゃんは冬の住み家を探すため旅に出ようとしていたコオロギさんを自分の家に連れて行き、暖炉の蔭に寝床を用意してあげました。
「いじわるなカラスと冬の神様」 監督:ダリウシュ・ザヴィルスキ/脚本:ルカシュ・チェルヴィェツ
クマちゃんがソリで遊んでいるとウサちゃんが泣いていました。弟が家に帰ってこないうえ、ごはんも食べていないのでおなかがすいているのだそうです。クマちゃんが雪の中から野菜を取ってあげようとしたところ、道に迷ったウサちゃんの弟が雪に埋もれていました。助けてくれたお礼にウサちゃんの弟はソリを引っ張ることにしました。ソリで橋を渡ろうとすると、いじわるなカラスがとおせんぼをしています。するとそこに冬の神様が現れ、川を凍らせてくれたのでクマちゃんたちは無事に川を渡ることができました。
「みんで行こう、スキー旅行」 監督・脚本:マリアン・キュウバシュチャク
ある日の冬のこと、クマちゃんはみんなを誘って山にスキーに出かけました。クリスティーナとハンナを迎えに行くと、そこへ大きなリュックに食べものをいっぱい詰め込んだブタ君もやってきました。山小屋に着いてお昼ごはんを食べ終わると、いよいよスキー遊びの始まりです。まず初めにクマちゃんが丘の上に登ってさっそうと滑り降りました。続いてウサちゃん、ブタ君も滑りました。冬は陽が短いので遊べる時間は少なかったけれど、なかよしのお友だちと行く旅行は本当に楽しいとクマちゃんは思いました。
「雪だるまさんと春の訪れ」 監督・撮影:エウゲニウシュ・イグナチュク/脚本:ルカシュ・チェルヴィェツ
窓の外は雪景色。でも、春はもうすぐです。クマちゃんはお友だちと雪だるまを作りました。でも、強い日差しで雪が溶けだしてしまいます。クマちゃんたちは、日光をさえぎる傘をさして雪だるまさんを守りました。でも、翌朝クマちゃんが目を覚ますとあたりの雪はすべて溶けて雪だるまさんの姿はどこにもありませんでした。みんなで雪だるまさんを探しに行くと、川上から雪だるまさんが流れてきました。雪だるまさんは、「来年も新しい雪で作ってね」と言い残し、去っていくのでした。
原作:文=チェスワフ・ヤンチャルスキ/絵=ズビグニエフ・ルィフリツキ『Mis Uszate』
音楽:ピョートル・ヘルテル
製作:“セ・マ・フォル”スタジオ
配給:エデン