映画ブロイラー

7月 23, 2008

アメリカばんざい crazy as usual ・2008年07月26日公開・

Filed under: 2008.07.26公開作品, ドキュメンタリー, 邦画 — hasegawa @ 11:25 am

 2008年3月20日、イラク戦争は開戦5周年を迎えた。めっきり報道されなくなってはいるが、今なお、戦場へ兵士は送り続けられている。2008年5月22日AP通信の発表によれば、米軍兵士の死者は4,080人、負傷者は30.112人に膨れ上がっている。(2008年1月の世界保健機関によるとイラク人死者は15万人。)
 そんな中、「イラク戦争NO!」と声を上げるアメリカ人も増えている。許可なく軍務を離れる兵士は8千人を越えた。これまでいずれの戦争でも他国を戦場にしてきたアメリカで、本当の戦争を知っているのは兵士だけである。イラク開戦当時とは異なる今のアメリカの変化を生み出す契機になったのは、現役兵士た帰還兵、その家族たちの命がけの「NO」だ。しかし、それゆえに、アメリカは新兵獲得に躍起になっている。軍の広報予算は年間40億ドル。テレビでも、映画館でも、宅配ピザの箱でも、「軍隊に入ろう」のキャッチコピーが躍っている。そしてその矛先の多くは貧困層に向けられる。というのもアメリカの公立学校は、その学区の固定資産税収入を財源とし、貧困地域では、学校そのものが貧困なのだ。お金のない学校では国庫補助金を得るために、子どもの個人情報を軍に売り渡したり、授業を提供することが困難なために、JROTC(Junior Reserved Officer Training Course)という軍事教練科目を取り入れ、軍人が授業したりしている。軍のリクルーターは、高校生の携帯電話に直接アクセスすることができ、「軍に入れば、大学にも行ける、この境遇から抜け出して未来が開ける」と勧誘する。学歴社会のアメリカで、仕事を得るには大学卒業資格は必須。兵士になる名目は「志願」だが、その実態は格差社会がもらたす「貧困徴兵制」。
 ターゲットになるのは、いつも「NO」といえない“貧困層”と“マイノリティー”。
 戦争を続ける国・アメリカにクラス人々は、深く傷ついていた。若者たちも、母親たちも深く傷ついていた。

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監督:藤本幸久
プロデューサー:小林三四郎
撮影:栗原良介/中井信介
インタビュアー:影山あさ子
コーディネーター:加藤玲子/福原顕志
録音:久保田幸雄
音楽:川端潤

公式サイト

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