猫ラーメン大将 ・2008年11月29日公開・
大将(ウィルアム・トーマス・ジェファーソン3世)は、さまざまなCMや広告で活躍して日本中の人気者のなっているキャットアイドルの将軍(ウィリアム・トーマス・ジェファーソン2世)の息子。彼は父の自分をキャットアイドルに育てるためのスパルタ教育に嫌気がさして父のもとを飛び出し、まっとうな職に就いて父を見返そうと職探しを開始する。
大将はまず寿司屋で修行をするが、つまみ食いばかりで上達せずに店をおいだされてしまう。次に病院で外科医となるが、患者に逃げられて失職、さらにタクシー運転手となるが走行中にネズミを見つけると客の行き先も無視して追いかけ、事故を起こしてまたしても首になってしまう。何をやってもうまくいかず、失意の彼が自殺しようと橋の欄干にたっていたとき、一人のラーメン屋の親父が彼を店に連れて行き、一杯のラーメンを食べさせてくれる。あまりのうまさに感動の涙を流した大将は、親父に弟子入り、日本一のラーメン屋を目指して過酷な修行を積むのだった。
それから一年。大将は「猫ラーメン大将」という店を持つまでになっていた。店は連日、客で賑わい、女子高生たちまでもが大将の写メを撮ろうと押し掛けていたが、それはラーメンの味ではなく、猫がラーメンを作るという物珍しさによる人気だった。
一方、父の将軍は暴力団との黒い交際を写真誌にスクープされ、そのスキャンダルによってCMはすべて打ち切られ、芸能界から完全追放されていた。
しばらくして「猫ラーメン大将」の近くに、「本家猫ラーメン将軍」という店がオープンして大人気を呼んでいた。一方「大将」は客をほとんど取られて閑古鳥が鳴いている。「将軍」の店長は将軍だった。店の常連、田中は敵情偵察に向かったが、麺、スープ、具、猫のルックス、店構え、パフォーマンス、すべての面で「大将」は負けていた。
将軍はCMの契約打ち切りなので多額の借金を抱えていたが、何事にも未熟な大将がラーメン店の真似事をしていることを知り、自分も修行を重ねて究極のラーメンを作り、息子にラーメン屋をあきらめさせとうとしてたのだった。
たがてテレビ局が因縁の親子対決をあおり、スペシャル番組内での大将VS将軍の猫ラーメン対決を企画する。
大将は日本全国を回り、最高の食材を用意した。しかし、対決の前日、彼が作ったラーメンは素材同士が味を殺しあってしまい最低の出来だった。自身を失った彼が、再び橋の欄干に立ったとき、師匠であるラーメン屋の親父が彼に微笑んでいた。親父の店でシンプルなしょうゆラーメンを口にした大将は、忘れていた基本を思い出した。
本番当日がやってきた。テレビの前で全国民が見守る中、ついに世界初の猫ラーメン対決は始まった…。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
原作:そにしけんじ
監督・脚本:河崎実
脚本:右田昌万
出演:加藤和樹/長澤奈央/紗綾/古谷徹/ほか