大日本人 ・2007年6月2日公開・
その男は都内の一軒家に住んでいる。
その男は30代後半で、大佐藤大(だいさとうまさる)という。
その男は取材を受けている。なんでも日本の伝統的な職業についているらしい。
その男は長髪で、意外にオシャレである。
その男は何かあると折り畳み傘を持ち歩き、いつも力うどんを好んで食べている。
その男の家にはいつの間にか住みついた野良猫が1匹いる。名前は分からない。
その男の家には子供の玩具や靴が置いてあり、どうやら独身ではないようだ。
その男は近所の住人に好かれていない。
その男はそこそこの給料をもらっている。
しかし昔はもっともらっていたらしく、自分の祖父の時代は相当なものだったらしい。
その男は時々地方へも出張に出かける。愛知の三河、青森の八戸が多いらしい。
その男は原チャリに乗って時々郊外へ行き、3、4日帰ってこない。
その男が帰ってくると、ちょっとテンションが下がっている時がある。
その男は時々「化ける」という専門用語のようなものを使う。
その男にあまり友達はいないようだ。
その男は名古屋に行くと必ず立ち寄る店があり、カラオケの十八番は「デラ・アモーレ」
その男は時々テレビに出ているらしい。
その男には年老いた祖父が1人いるらしいが、一緒に住んでいない。
その男は両親のことはあまり話そうとはしない。特に母親の話はほとんどしない。
その男の家には昔の変なおまけみたいなものが、たくさん飾ってある。
その男の知り合いの山城さんは大のドーナツ好きである。
その男は別居中の奥さんがいて、年に何回か子供に会う時間をとってもらっている。
その男は興奮するとよく言葉を噛む。
その男は軽い虚言癖があり、困ったことになると前髪で目を見せないようにする癖がある。
その男はどこかでケンカでもしたのか、時々顔中があざだらけの時がある。
その男はふだん小さい男なのに、仕事になると、けっこう大きく感じる時がある。
その男は子供の頃、父親に虐待を受けたことがあるらしい。
その男は自分の仕事を子供にも継いでほしいと、ひそかに思っているらしい。
その男は取材されている人に時々なめられたりすることもあるという。
その男はけっこう優しく、仕事には真面目に取り組むのに、ちょっとしたミスが多く、周りの人に勘違いされることがあるらしい。
その男のしたことで、各地に何万人という人が集まり、彼へのシュプレヒコールが巻き起こったらしい。
その男は時々家の中にまでもカメラが仕掛けられていることがあるらしい。
その男は自分の意と反して、仕方なく仕事をさせられることもあるらしい。
その男は仕事で助けてもらった人の家におよばれする時があるらしい。
その男はどこに行ってもかっこ終悪く、肩身の狭い思いをして暮らしているという。
上半期一番タイトルを耳にした映画。にも関わらず、内容が表に出なかった事でも話題になった。「哀愁笑い」というジャンルを確立した松本人志の核に触れられる作品に仕上がっていた。何を指して映画というのか?の問いに対する彼なりの解答を感じて欲しい。
(Bonat)
監督:松本人志
脚本:松本人志、高須光聖
音楽:テイ・トウワ
出演:松本人志 竹内力 UA 神木隆之介 板尾創路