イラク -狼の谷- ・2007年6月23日公開・
イラク北部クルド自治区-同盟国であるはずのアメリカ兵に突然司令部を襲撃され、屈辱的な姿で連行されたトルコ兵士は、一通の手紙を友に送り、自殺。復習を託された元トルコ諜報員ポラット(ネジャーティ・シュシュマズ)はたった数人の仲間と友に、同胞の誇りを汚した指揮官サム・マーシャル(ビリー・ゼイン)率いるイラク駐留アメリカ軍の元へ向かう。
サムを呼び出したポラットらは武装したアメリカ軍に囲まれるが、サムが椅子に座った瞬間ポラットたちが仕掛けた爆弾も作動し始めた。両者にらみ合いの中、トルコ兵たちと同じ格好で報道陣に写真を取らせろと要求するポラット。しかし、サムは盾にするためにクルド人の子供たちも呼んでいた。最初の対決はポラットの負けだった。
その後、ポラットらはサムを暗殺するために身を潜めていたバザールで自爆テロに巻き込まれる。爆破と共に突如、全身から血を流して足をなくした人々が広場にあふれる地獄のような惨劇が目の前に広がった。その実行犯はサムが指揮した結婚式の襲撃で、幼い息子を亡くした父親だった。爆破をポラットの仕業と激怒するサムに、追い詰められたポラットは、同じく結婚式場で自分の花婿を殺された女性レイラにかくまわれ、アラブ人たちの集落で過ごす間にサムの更なる残虐な襲撃の実態を知る。
そして、奇しくもレイラの育ての父ケルクーキ導師を暗殺するためにサム率いるアメリカ軍がポラットたちの潜む集落を包囲。両者は再び出会う。理想国家建設のために力による支配を繰り広げるサムの正義。サムの非道な政策により子供たちまで血を流して死んでいくイスラムの同胞の復讐を誓うポラットの正義。
ついに、最後の戦いが始まった-。
監督:セルダル・アカル
出演:ネジャーティ・シュシュマズ ハッサン・マサード ビリー・ゼイン ゲイリー・ビジー