映画ブロイラー

6月 24, 2007

赤い文化住宅の初子 ・2007年5月12日公開・

Filed under: 単館系, 邦画 — Bonat @ 5:51 am

夕暮れの教室。
「だいぶできるようになったがぁ。わしと一緒に東高行くんで。」
今日も三島君は初子に、勉強を教えてくれる。でもうちには、お金がない。父は蒸発、母は先立ち、兄は高校を中退して稼いだお金を風俗につかってしまう。ラーメン屋のバイト帰り、少ない給料を手に「カネ、カネ・・・・・・」と今日も初子は虚ろに歩く。

お母さんが大好きだった『赤毛のアン』。でも、『赤毛のアン』は大嫌い。アンみたいに思いっきり幸せを信じるなんて、できない。
初子に声をかけてくる優しい女性・栄子。捨て猫を拾うように初子を自転車の後ろに乗せて走る。「はっこ、こわない~?」「こわい~!」栄子がお母さんの面影と重なる。そんな栄子から、無理矢理渡された5千円。
ろうそくの灯りを前に、買ったばかりの参考書を開く初子。「俺は高校中退じゃ言うんに、お前は進学校に行ってどうする気なんじゃ!」初子に辛く当たる兄。
まだ迷ってる。東高、それとも就職・・・。

三島君に、東高に行けなくなったと伝える。理由はいえない、「なんでじゃろ・・・。」怒って走り去ってしまう三島君は、担任・田尻から初子の就職の話を聞きつけて、慌てて初子の家を訪ねる。「結婚しよう!約束するけぇ。こォッ子供作ってから。」興奮する三島君に手に持っていた『赤毛のアン』で必死に初子は抵抗する。その後、『赤毛のアン』を読んであげる初子。

栄子に連れていかれた謎の「精魂会」。そこには、酔いつぶれている田尻。いつも携帯で出会い系ばかりしている田尻は、初子を連れ出し、「あんた、いつも誰かが助けてくれるいうて思うとるじゃろ」と突き放す。とぼとぼと帰る初子を見つけた三島君は、初子に赤いマフラーを渡す。嬉しい初子は、「嫌いじゃったアンに本当は憧れとったん」と三島君に告げる。

卒業式。「大人になったらわしの嫁さんにするんじゃけ」しっかりと繋がれた二人の小指。

夏、初子はビスケット工場で働き、三島くんは高校へ。公園でデートする幸せな二人。そんなある日、初子の前に、失踪して浮浪者に変わり果てた父が姿を現す・・・。

監督・脚本:タナダユキ
原作:松田洋子
主題歌:UA
音楽:豊田道倫
出演:東亜優 塩谷瞬 鈴木砂羽 諏訪太朗 江口のりこ 安藤玉恵
          本多章一 伊藤幸純 佐倉萌 浅田美代子 大杉連

赤い文化住宅の初子 公式サイトへ
上映劇場情報

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