天まであがれ!! ・2007年7月7日公開・
鈴木天馬(10歳)は、父親と死に別れ、東京から父のふるさとで、母の実家がある浜松に転校する。大都会と違う浜松での生活に天馬は馴染めず、学校でもなかなか友達ができない。
そんなある日、社会科の授業で浜松まつりの話題が出たとき、ささいな言い争いの中で、「昔、お父さんは、でっかい凧をつくってあげたんだ」と言ってしまい、同級生のり力也から嘘つきだと詰られ、孤立してしまう。
天馬は幼い頃、お父さんと一緒に作った蛸をあげたことがあった。幼かった天馬の記憶に残る凧はものすごく大きなものだった。ただ、浜松まつりの凧を良く知る周りの子供たちから見れば、「天馬のお父さんは嘘つき」となってしまったのだ。
家に帰った天馬は、まだ整理し終えてない引越しの荷物の中から、父・良介が作った蛸を探し出す。手作りのその凧は、浜松まつりの凧を小さくしたような凧で、天馬の名前の由来である背中に翼を持った馬が天空に駆けあがる絵が描かれていた。
次の日、天馬は河川敷でこの凧をあげてみるが、天馬の凧はなかなかうまくあがらない。何度か試すうちに、うっかり手を離してしまい、あわてて凧を拾いに行くと、怖い顔で睨んでいるじいさんと出会う。じいさんは凧を勝手に手直しし、天馬に糸を持たせ、命令調でアドバイスを送る。凧はするすると大空に舞いあがった。このじいさんこそ、伝説の凧作り名人・中山功(72)だった–
次の日、この凧揚げの様子を見ていたクラスの力也らいじめっ子たちから、「お前が自慢していた凧は、あんなボロい凧なんだ」と言い寄られる。負けん気の強い天馬は、またしても「じゃぁ、けんか凧をやろう!」と言ってしまう。天馬は、一緒に暮らす従姉の溝口楓(17歳)に相談し、いつかのじいさんに会い、けんか凧の手助けを申し出るのだった。
中山じいさんは、息子の死をきっかけに凧づくりから遠ざかっていたのだが、天満の情熱に心動かされ、天馬の凧を作り直し、天馬にけんか凧の勝ち方を教えることに–
天馬と中山じいさんの出会いは、二人の凧への思いに火をつけた。二人は、じいさんが作りかけのまま長年ほったらかしにしていた25帖の大凧を完成させようと誓う。
「この凧あげたら、お父さん見てくれるかなあ?」
天馬と中山じいさんの大凧は上がるのだろうか?
天馬の願いは天までとどくのか?
監督:横山一洋
脚本:本田光
プロデューサー:稲葉大輔 吉田晴彦 小川勝広
出演:鈴木達也 佐津川愛美 宍戸錠