西遊記 ・2007年7月14日公開・
炎天下、果たしなく続く砂漠を行く三蔵法師一行。そう、語られるのはまだ、天竺大雷音寺を目指した途中の物語。
歩き付かれ、水は尽き、感じたままに不平を言悟空が売ったケンカを買う悟浄と八戒。いさめる三蔵。いつもながらの一行は、巨大な墓とそのもとへ駆けて来た大騎馬隊、それを率いる美しい少女に出会う。そして小さな町を見つける。
”虎誠(フーチェン)”というその国は、三蔵を求めていた。驚く一行を、赤いマントに身を隠した拳士が襲う。正体は先ほどの美少女、王女・玲美であった。王宮で三蔵を待っていたのは2匹の亀。呪いにより姿を変えられた、王と王妃だという。玲見は一向に妖怪退治を依頼する。
かつての”虎誠”は、緑豊な森と水源に囲まれ富は栄えた国だった。しかし突然現れた金角と銀角によって一変したのだ。奴らは緑と水をたった1日で砂漠にし、王と王妃を亀に変え、全てを奪った。”虎の民”と呼ばれた勇敢な国民も、あまりの力に立ち向かう勇気を失ってしまう。玲見は一行を引き連れ、金角と銀角がいるという臥龍山へと向かう。
機械仕掛けのわなが次々と襲う中、一行は進む。そこへ凛凛がやって来る。金品をねらい”虎誠”の女官として紛れていた彼女は、王宮で金角と銀角を目撃。山に奴らはいないことを、知らせに来たのだ。悟浄と八戒は玲見のウソに落胆し、三蔵も山を降りようとする。しかし悟空はここまでの道のりで玲美から感じたものを信じ、全員生きて帰ると交わした約束をつらぬこうとする。約束を守らない三蔵に怒りをあらわにして、悟空と玲美は山を登る。雪が舞うところまで来た一面の銀世界で礼を言う玲美に、悟空は”なまか”(=仲間)だろ、と笑った。
2人が着いた小屋は、玲美の祖父、劉星が暮らす家。中は彼の作った機械じかけのカラクリであふれていた。臥劉山はやはり、金角と銀角が住む山ではなかったのだ。
”虎誠”まで戻った悟浄と八戒、三蔵であったが、三蔵は悟空を心配する。悟空と八戒は安全な町に三蔵を残して、悟空を連れ戻しに再び山を登った。だが町は安全ではなかった。三蔵は王宮の衛兵に捕らえられ、金角と銀角の前へ。この国は奴らに支配されていたのだ。銀角に名前を呼ばれる三蔵。答えた者を吸い込んでしまう瓢箪に、三蔵は落ちてしまう。
玲美は金角と銀角に命じられ、劉星が持つ”無玉(むぎょく)”を取りに来たのだった。その玉は、太陽をさえぎる黒い雲を生み出す魔物を、封印から解く力がある。父と母を救うため、仕方がなかったのだ。劉星は玲美に苦言を呈す。国を治めるものとして間違っていると。飛び出す玲美。響く悲鳴!銀角が玲美を捕らえ、悟空の前に現れた。
銀角は”無玉”を奪って黒烈雲で飛び去る。悟空も筋斗雲で後を追う!すさまじい空中戦、地方での激しい争奪戦が繰り広げられるが、決着はつかない。そこで銀角は三蔵の入った瓢箪を出す。悟空が瓢箪を手にする隙に銀角は”無玉”を手に入れる。悟空は三蔵を助けるため、凛凛に名前を呼ばせ、瓢箪の中へ飛び込むのだった!!
瓢箪に吸い込まれてしまった三蔵と悟空。”無玉”により蘇った魔物により、黒い雲に包まれた”虎誠”最悪の状況の中、玲美の心に明るさは、”虎の民”に勇気は戻るのか!?最強の敵・金角と銀角を倒すことができるのか!?
どんな逆境からでも立ち上がる”なまか”たち!三蔵の教えが人々の胸を打ち、悟空の如意棒が悪を撃つ!!物語は、いよいよクライマックスへ向かっていく!!
監督:澤田鎌作
制作:亀山千広
企画:大多亮
プロデュース:鈴木吉弘
脚本:坂元裕二
音楽:武部聡志
撮影:松島孝助
照明:吉角壮介
美術:清水剛
録音:滝澤修
主題歌:MONKEY MAJIK「Aroud The World+GO!空」
イメージソング:高杉さと美「旅人」
出演:香取慎吾 深津絵理 内村光良 伊藤淳史 岸谷五郎 鹿賀丈史
制作プロダクション:シネバザール
配給:東宝