ベティ10歳、ある日家を飛び出した――
大好きな青年イヴァンろ犬のナッツを何とかしなきゃ!
まっすぐな気持ちは、少女をちょっぴり大人に変える。
ベティは暗闇と幽霊が苦手な10歳の女の子。新学期を翌日に控えた日曜日のこと、一歳年上の姉、アニエスと一緒に丘の上にある無人のお屋敷を探検しに行く。邸宅の扉が勝手に開き、怖くなって家に飛んで帰る二人。好奇心旺盛なベティは、もう一度お屋敷に行こうとアニエスを誘うが、アニエスは寄宿制の中学校に入るため、ママと一緒に駅に行ってしまった。ベティは家政婦のローズとお留守番。ローズはパパが院長を務める聖リュシー精神病院の患者で、仕事を終えると、ベティの家から壁を隔てて向こう側にある病院へ戻っていく。帰りの遅いパパを待たずに、ママと二人で夕食をすませたベティは、しまい忘れていた自転車を片付けに庭へ。そこで聞こえた誰かの足音に怯えるベティだが、その正体はパパだった。その夜、ベッドにもぐり込んだベティは、パパとママの口げんかが聴こえてきて、耳をふさぐ。
新学期が始まった。
森の小道を抜けて、ベティは自転車で小学校へ向かう。首と頭にアザがある男の子、カンタンが転校してきた。クラスメイトたちはカンタンを怖がるが、ベティだけは彼に話しかける。帰り道、ベティは檻の中に囚われている犬のナッツの元へ行く。ベティはナッツを可愛がっているのだが、そこの管理人は、今週中にパパを連れてナッツを迎えに来なければ、安楽死させると言う。
その夜、パパとママはまた口げんかをしていた。
火曜日の朝、パパはなんだか不安そうだった。ベティがその理由を聞いてみると、昨晩病院から患者が逃げ出したのだという。庭の自転車小屋に行くと、木陰に若い男の人が隠れ、震えていた。ベティはとっさに小屋に彼をかくまい学校へ。カンタンは自分のアザが魔法使いの呪いだとベティに説明し、それを解くには女の子のオシッコが必要だから手伝って欲しいと言う。家に帰ったベティは小屋の中を片付け、青年のために食べ物を用意する。
その夜、パパとママの会話を聞き、ベティはどうやらママには新しい恋人がいるらしいと気づく。パパはやり直そうと言っているけれど、ママは「新しい関係を最後まで見届けたい」と答えていた。ベティは小屋へ行き、青年に不安な気持ちを打ち明ける、彼は無口で名前も教えてくれないけれど、ベティは彼といると心が安らいだ。
水曜日、ママはいなくなっていた。パパにナッツを引き取りたいと頼んでも、いい返事は返ってこない。でも逃げた患者の名前はイヴォンだと教えてくれた。ベティはパパやローズの目を盗んでイヴォンに食べ物や着る物をもっていく。
木曜日、今日は学校が休み。ベティは一日イヴォンと過ごすつもりだったが、ママが帰ってきて、小屋にやってくる。急いでイヴォンを隠したベティは町へ行きたいとママに頼む。買い物をしながら、ママに「好きな人がいる」と告げるベティ。買ってもらったスカートをはいて小屋にやってくると、イヴォンの前でくるくると回ってみせた。パパから明日、小屋の中のものをすべて処分すると聞いたベティは、イヴォンを逃す決意をする。マルセイユまでの生き方をイヴォンに説明したベティは、星空の下、彼を三叉路まで案内する。そして、別れ際、自分の髪留めを思い出にと渡すのだった。
金曜日、ベティは、カンタンに頼まれていた薬をもっていく。だが、オシッコ入りのビンを渡した瞬間、カンタンはベティが嘘を信じたとクラスメイトの前でバラす。クラスの皆にからかわれて、泣きながら家に帰ったベティは、イヴォンがいなくなった小屋でひとり座って考え事をする。絶望したベティは、パパとママとアニエスに遺書を書く。ガラス破片で手首を傷つけようとしたベティだが、開いた窓の下に目をやると、そこにはイヴォンがいた! 家を出る決意をしたベティは、イヴォンと一緒にナッツを救出し、森で一晩を過ごす。翌朝、ベティはイヴォンとナッツと一緒に無人のお屋敷に向かうが……。
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監督・脚色:ジャン=ピエール・アメリス
製作:ファビエンヌ・ヴォニエ
脚本・台詞・脚色:ギヨーム・ローラン
原作:アンヌ・ヴィアゼムスキー
撮影:ステファヌ・フォンテーヌAFC
美術:ジャン=ピエール・コユ・スヴェルコ
音楽:フィリップ・サルド
出演:アルバ=ガイア・クラゲード・ベルージ/ステファヌ・フレイス/ヨランド・モロー/マリア・ド・メデイルシュ/バンジャマン・ラモン/
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裕福な家に生まれた少年の真知寿(まちず)は、“画家になる”夢を持っていた。
しかし突然両親が亡くなり、環境が一変してしまう。
ひとりぼっちになった真知寿は、画家になることだけを人生の指針として生きるしかなかった。
そんな愛に見放された真知寿の前に、ひとりの理解者が現れる。
絵を描くことしか知らない彼の純朴さに、心惹かれた幸子。
やがてふたりは結ばれ、真知寿の夢は夫婦の夢になった。
愛と希望に満たされ、様々なアートに挑戦するふたり。
しかし作品は全く評価されない。
ふたりの創作活動は、街や警察をも巻き込むほどにエスカレートしていき、家庭崩壊の危機にまで直面してしまう……。
うまくいかなくても前に進むしかない人生の中で、ふたりが確かに手にしたものは……。
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監督・脚本・編集・挿入画:北野武
音楽:梶浦由記
撮影:柳島克己
照明:高屋 齋
美術:磯田典宏
録音:堀内戦治
助監督:松川嵩史
編集:太田義則
記録:谷 恵子
音響効果:柴崎憲治
出演:ビートたけし/樋口可南子/柳 憂怜/麻生久美子 /中尾 彬 /筒井真理子/吉岡澪皇/伊武雅刀/大杉 漣/円城寺あや/大森南朋/徳永えり
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しあわせ、それは拾うもの。
白夜の季節が始まった――。
北海道、勇払駅。
ひと気のない閑散とした街に、グレーのジャケット姿にボロボロのスニーカーを履き、ボストンバッグを提げた中年男(石橋凌)がふらりと降り立つ。男は街外れの公園で、突然倒れるように眠ってしまう。
場末のスナック「あすなろ」に職を見つけた中年女(桜井明美)は、公園で行き倒れている男を介抱し、店に連れて行った。
店のマスター(村上淳)は迷惑がりながらも、所持金の乏しい二人に夕食代を貸す。
その晩、女は自分の家に男を連れ帰り、一夜を共にする。
言葉もなく、二人の奇妙な共同生活は始まった。
翌朝、女は、男に隠れて電話をかけるが自分からは一言も発さない。電話の向こうでは「許すから帰って来い」という男の声が…。女は家族を捨てて暮らしているのだった。
一方、持っていたバッグを失くしたと言い出した男は、昨日の公園へ探しに行くが見つからない。
スナックの給料日になり、女は男を誘い食事に出掛ける。バッグを探すのをあきらめ、散歩に行くと言い出す男に対し、ずっと家にいるように言う女。男は女の提案に頷くだけだった。
女は男との新しい共同生活に向け、嬉々として生活用品を買い込む。しかし女から「外出するな」と言われたにも関わらず、ガソリンスタンドを食い入るように見てまわる男。
とうとう一軒のスタンドで、ある女性を見つけ号泣しだした男は、スナックに行き酒を呷り、「今夜この街を出ようと思っている」と女に告げるのだった――。
そして歌手志望でスナックの常連客(香川照之)は、マスターの恋人であるホテトル嬢(橘実里)の客でもあった。彼女を呼び出したホテルの一室で、自分は一家心中を図るために家族を皆殺しにしてきたと告白し、ホテトル嬢までも殺害。常連客は中年女に付き添いを頼み、警官(柄本明)に自分の犯行を告白する。
それぞれが、家族を捨て、家族を失い、家族になりそこなった人間の、幸福さがしの物語――。
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監督・脚本:小林政広
プロデューサー:佐々木満城・小林政広
撮影監督:鏡 早智
編集:金子尚樹
制作主任:川瀬準也
助監督:高橋孝之介
録音:秋元大輔
照明:増谷文良
衣裳コーディネーター&アドバイザー:宮田弘子
サウンドデザイン:横山達夫
制作進行:橋場綾子、長井 優
宣伝美術協力:成田美苗
ラインプロデューサー:波多野ゆかり
アシスタントプロデューサー:岡村直子
音楽:デビッド・マシューズ
主題歌:上田正樹「Blues For Happiness」
音楽プロデューサー:川島重行
出演:石橋 凌/桜井明美/村上 淳/橘 実里 /柄本 明 /香川照之
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たとえいなくなったとしても、一生忘れない友だちが、一人、いればいい
20歳の恵美は、フリースクールでボランティアをしている。そこえ取材へ訪れたジャーナリストの中原に、学生時代を過ごしたかけがえのない「友だち」のことを話し始める――。
交通事故の後遺症がきっかけで、まわりに壁を作って生きていた恵美。幼い頃から、体が弱く、学校を休みがちなおっとりした由香。クラスで浮いてしまいがちな二人は、ある日を境に絆を深めていく――。
彼氏が出来た親友から相手にされず悩むハナや恵美の弟ブンのクラスメートで自分に自信が持てない三好君、不器用で恋心を抱く琴乃に振り向いてもらえない佐藤先輩。
それぞれが迷いながらも毎日を過ごしていく中、由香の体調は日に日に悪化して…。
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原作:重松清
監督:廣木隆一
脚本:斉藤ひろし
撮影:芦沢明子/豊見山明長
美術:山下修侍
録音:福田晃
編集:大永昌弘
劇中写真:原田奈々
出演:石橋杏奈/北浦愛/吉高由里子/福士誠治/森田直幸/柄本時生/華恵/中村麻美/大森南朋/柄本明/田口トモロヲ/宮崎美子
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古都・京都で何代も続いている、老舗の茶屋「八木茶舗」。そこの跡継ぎながらも。現在は開店休業状態である、男主人・八木圭。今朝も別のアルバイトを首になって、朝帰りしてきた父親の前には、呆れかえる一人娘の大学生・美希子がいた。大学を卒業後に茶を学ぶため、台湾留学を考えていた彼女だったが、圭は「お茶に関わると災いが起きる」と言って、入学願書を破り捨て、まったく聞き耳を持たない様子。なぜなら、彼は究極の茶作りに没頭していた数年前に、最愛の妻を亡くしており、その要因が八木一族に代々伝わる「黒金茶の呪い」であると信じこんでいるからであった。
その晩、父の旧友が経営する、和菓子屋のアルバイト仲間である、村野とともに、茶屋の蔵に忍び込んだ美希子は、古い書物を発見。そこに記された、謎に触れることになる。その内とは、古代中国には「雄黒金茶」と「雌黒金茶」、それぞれの茶葉を育てる部族がおり、日本から留学していた八木家の先祖が発した発言により、雌黒金茶は滅亡。それ以来、八木家は雌黒金茶の呪いを受けてきたのだという。だが、その恐ろしい呪いは子孫が奇跡的に残した茶木から雌黒金茶を作りだし、宿敵である雄黒金茶に闘茶を挑んで勝つことによって解けるらしい…。そして、美希子と村野は家の庭に。雌黒金茶の茶木が立っていたことに気づくのだった。
後日、圭に黙ってお茶会に参加していた美希子が突然、意識を失って倒れてしまった。それを知った圭は「ついに呪いが始まった!」と彼女を叱りつけ、父と娘は再び衝突する。美希子は衝動的に、インターネットで知り合っていた雄黒金茶を持っているチャット友達と会うため、台湾に飛ぶのだった…。
その直後、美希子を追って、圭も台湾にやってきた。台北にある茶屋で、門前払いを受ける中ルーファという美しい女性に出会う。そして、彼はどこか死んだ妻にも似た懐かしさを感じさせる彼女の魅力に惹かれていくのだった。一方、美希子は茶学校で出会った老人から、興味深い話を耳にする。数十年前に、雄黒金茶を育てる一族が台湾に移住し、飲むと暴力的になってしまう雄黒金茶で財を極めた。だが、一族の跡取り息子がそのことに疑問を感じ、改めて老人の元に茶を学びに来たのだという。そこで彼は同じく茶を学んでいた、少女と来いに落ちた。だが突然、彼女と師匠の前から消えてしまった。そして闇市場で闘茶を行なう黒幕になってしまったのだ。
その後、美希子はチャット友達になりすまし、雌黒金茶をモノにしようとしていた台湾マフィアに接触。なんとか逃げることは出来たものの、一文無しになった彼女は街中で村野に出会う。彼は一途な美希子への想いから、はるばる台湾まで追いかけてきたのだった。とはいえ、すぐに2人は台湾マフィアと彼らのボスであるヤンに捕まってしまう。彼こそ、雌黒金茶を狙う、雄黒金茶一族の御曹司。そして、彼と哀しい運命に引き裂かれた女性こそ、ひそかに雌黒金茶を探し続けてきた、ルーファなのであった。やがて、ヤンのアジトに、圭とルーファもやってきた。娘を解放しなければ、雌黒金茶を燃やすとヤンに交渉を迫る圭。そして、「同じ茶士なら、闘茶で決着をつけるべき」という美希子の一言から、究極の茶葉を使った闘茶が行なわれることになる…。
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監督・原案:ワン・イェミン
脚本:山田あかね
音楽:ショーン・レノン/ZAK
主題歌:SUPER BUTTER DOG
アニメーションディレクター:田中孝弘
アニメーション美術監督:小林七郎
アニメーション製作:SUTDIO4℃
出演:香川照之/戸田恵梨香/ヴィック・チョウ/チャン・チュンニン/エリック・ツァン/細田よしひこ/ほんこん/藤田陽子
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映画監督のみならず、世界のあらゆるジャンルのクリエイターたちから敬愛され、没後15年の今もなお、多大な影響を与え続ける巨匠フェデリコ・フェリーニ。83年のリバイバル公開以降、権利保持者間のトラブルから長らく上映不可能となっていた代表作が、実に25年ぶりに【完全修復ニュープリント版】で劇場のスクリーンに還ってきました。
ブロードウェイでミュージカル化されトニー賞を受賞した舞台版「8 1/2」(「ナイン」)を『シカゴ』のロブ・マーシャル監督が豪華キャストで映画化することも決定。製作から45年という、およそ半世紀の間、脈々と語り継がれ、色褪せるどころか、益々輝きを放つ本作には、《クラシック》という言葉は似合いません。
いつの時代も《今》の映画なのです。
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監督・脚本:フェデリコ・フェリーニ
音楽:ニーノ・ロータ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ/クラウディア・カルディナーレ/サンドロ・ミーロ/アヌーク・エーメ/バーバラ・スティール
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一流企業の人事部長・鬼塚太郎(大杉漣)。職場でも家庭でも自分自身を厳しく律し、社員はおろか家族にさえ甘えを許さない。冷酷な社長・辰巳孝四郎(鶴見辰吾)の元、会社に必要のない社員を容赦なく切りつづけ、全社員から恐れられていた。
鬼塚は、人生に安らぎなど必要ないと考える一方で、実は、ひそかに胃痛に苦しむ日々を送っていた。 そんなある晩、鬼塚は立ち寄った公園で、捨てられた子ねこをみつける。
そのウルウルとした愛らしい瞳。
気がつくと、鬼塚は子ねこを抱き上げ、自宅前に立ちつくしていた・・・。
家に連れ帰ったはいいが、頑固一徹で通してきた手前、妻の静子(原日出子)や娘に打ち明ける事ができない。熟考の末、鬼塚の出した結論は、会社の研修用施設の一室で、こっそり子ねこを飼い始める事だった。
家族にも、職場にも決してバレてはならない、ひとりと一匹のうれしはずかしな毎日が始まる……
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監督:大森美香
主題歌:つじあやの「頼りない天使」
製作:永森裕二/間宮俊二/関 佳史/松本宏/青柳洋治/波多美由紀/細井俊介/江副純夫/小川貴史/陣汰朗
原案・脚本:永森裕二
プロデューサー:平体雄二
ラインプロデューサー:宮田幸太郎
撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
録音:古谷正志
音楽:遠藤浩二
音響効果:浦畑将
美術:高尾研吏
助監督:北川博康
ヘアメイク:岩本みちる
スタイリスト:百井豊/春原香代
記録:田口良子
編集:菊井貴繁
スチール:須藤秀之
メイキング:有馬顕/加藤祐一
出演:大杉漣/青木倫子/黒川芽以/入山法子/立花彩野/桜井聖/海東健/もたいまさこ/原日出子/鶴見辰吾/ほか
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ベトナム戦争で活気づく、沖縄の歓楽街コザ。銀と良は、米軍基地に忍び込んでは、物資を盗みヤミ市に売る“戦果アギャー”で小遣いを稼ぐ悪ガキだった。戦後の混乱期、路上で、少年たちは母に拳骨をもらって叱られながら、大人になった…。
与那覇良は、三線の腕が立ち、時にBARでうたったりもするが、いまだに戦果アギャーで小遣い稼ぎをするアシバー(遊び人)。米軍の黒人兵のジョージの協力を得て、子分と一緒に堂々とトラックで基地へ入り込み、コーラやビールをケースごとくすねるが、決して武器などのトラブルになりそうなものには手をださないようにしている。
安城銀はAサインBAR(米軍から許可書を発行されているバー)の用心棒をやっている。喧嘩は好きではないがめっぽう強く、不器用な性格ゆえ、いつの間にか暴力の世界に浸かりきってしまっている。
良の母の与那覇カミィは、幼い頃に戦争孤児になった銀と妹の安城香を引き取り、実子の良と分け隔てなく、厳しく、しかし愛情を込めて育ててきた。子供たちが成人した今、香と2人で地元の庶民に親しまれるソーキソバ屋を汗水流して切り盛りしている。息子ふたりは年齢と共に何となくカミィと香から距離を置くようになったが、4人の心はどこかで温かく繋がっている家族だ。
あるとき突如、一家の運命に暗雲が立ちこめる。買い物帰りのカミィが米軍のトラックにひき逃げされたのだ。命は取り留めたものの片足に重傷を負ったカミィ。その怪我は本州の病院にいかなければ治らないと宣告されてしまう。それにもかかわらず、警察も軍に対してなすすべがない。沖縄の人々はいつも泣き寝入りするしかないのだ。
良は米軍への怒りをジョージに向けることしか出来ない。そして、カミィの治療代を稼ぐために、大和(本州)ヤクザの武器を盗もうと倉庫に忍び込み、捕まってしまう。殴り倒され、気を失ってしまった良。そこへ、銀が駆けつけ、自分の代わりに罪を背負うと大和ヤクザのボスに約束をし、その場をおさめた。その約束とは、1週間のあいだに途方もない額の金うぃ用意する、さもなければ、銀や良だけでなく、家族や仲間を皆殺しにするというものだった。
懸命に金策に走る銀。何とか用意した金を握りしめて、銀は母が入院する病院へと向かうと、母を海辺のあばら家へと連れ出した。仲間とともに浜辺で宴をもよおし、楽しい時間を過ごす一家。しかし、カミィと香は明るく振舞う銀の姿の様子に何かを感じていた。
翌朝、まだ暗いうちに、銀は、カミィと良、香を起こし、本州に渡る船に乗ろうとけしかける。本州でカミィの足を直して、みんなでそば屋をやろう、という銀の突然の提案に驚きながらも従う3人。しかし、いざ出発の時が来ると、銀は用意したお金を良に託し、自分はまだ残した用事があり、必ず後から行くと告げるのだった。
そして、守ることのない約をした銀は、自ら大和ヤクザのもとへと向かう。
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監督:中井庸友
出演:尚玄/虎牙光輝/宮崎あおい/石田えり/大口広司/ほか
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きっと会える。この音の先に、愛が聞こえるから。
11年と16日…施設で育った孤独な少年。でも彼は信じていた。
この世界のどこかで、まだ見ぬ両親が待っていることを。
エヴァン・テイラーは、ニューヨーク州ウォルデンの男子養護施設で育った11歳の少年。風の音からベッドがきしむ音まで、あらゆる音がメロディとして感じられるほど鋭い音感を備えた彼は、音楽を通じて、顔も名前も知らない両親と自分が結ばれていると固く信じている。そのせいで、施設の仲間に変人と呼ばれ、いじめにあうエヴァン。そんな彼の面接を受け持った児童福祉局の職員リチャードは、施設を出て養子になることをエヴァンにすすめるが、心の音で響きあっている家族が必ず迎えに来ると信じているエヴァンは、「ここを離れたくない。だって生まれて最初に来た場所から離れたら、パパとママが僕を探し出せなくなるから」と、涙を流すのだった。
エヴァンの直感は正しかった。彼の音楽の才能は、それぞれクラシックとロックの分野で成功をおさめた両親から譲り受けたものだった。
それは11年前の満月の夜。コンサートでニューヨークへやって来た新進のチェリストのライラとサンフランシスコ出身のロック・ミュージシャン、ルイスは、ワシントン広場を見下ろすビルの屋上で、運命の出会いを果たした。輝く月の光とストリート・ミュージシャンが奏でる「ムーンダンス」の曲に彩られ、ロマンティックな一夜を過ごす2人。だが、ステージ・パパとして権力を振るうライラの父トマスの介入によって、2人は連絡先を伝えあうこともできず、仲を引き裂かれてしまう。まもなく妊娠に気づいたライラは、父の反対を押し切ってシングル・マザーになることを決意するが、臨月で交通事故にあった彼女を待ち受けていたのは、お腹の子が助からなかったという哀しい知らせだった。それ以来、コンサート活動を退き、故郷のシカゴで傷心を癒す日々を送るライラ。一方、彼女を失ったことで、音楽への情熱も失ってしまったルイスは、兄たちと組んでいたバンドを脱退し、サンフランシスコに戻って金融ビジネスの世界に身を投じた。ライラとの愛の結晶である子供が、この世に存在していることも知らず……。
ある晩、電線を伝う不思議な音に導かれて夜中に施設を抜け出したエヴァンは、親切な果実屋のトラックに拾われて、マンハッタンにやって来た。地下鉄、クラクション、信号、スチームなど、生まれて初めて体験する大都会の音の洪水に包まれて、エヴァンは大興奮。いつのまにか迷子になってしまった彼は、街角でギターを奏でていた少年のアーサーに誘われるまま、ストリート・パフォーマーの子供たちが共同で生活する廃墟の劇場へ足を踏み入れる。そこでエヴァンが出会ったのは、子供たちから「ウィザード」と呼ばれている元締めの男だった。元ストリート・ミュージシャンの彼にギターの天才ぶりを見出され、街角に立つようになるエヴァン。自分の演奏をたくさんの人に聞いてもらうことが、両親探しの近道だと信じる彼は、「オーガスト・ラッシュ」という芸名をもらい、懸命に演奏した。
しかし、その日々は長くは続かなかった。エヴァンたちが寝泊りする劇場に、児童福祉局の手入れが入ったのだ。大あわてで地下鉄に逃げ込み、夜の闇の中にさまよい出たエヴァンは、ゴスペルの歌声に誘われて教会の中へ。そこで出会った聖歌隊の少女ホープの指導で、たちどころに楽譜の読み方をマスターする。そんな彼が、モーツァルトに優るとも劣らない作曲の天才であることに気づいた教会の牧師は、エヴァンをジュリアード音楽院に推薦。入学を許されたエヴァンは、正式に音楽を学ぶことになった。
そのころ、死の床にある父親から、自分の子供が生きていると知らされたライラは、その子の行方を追い求めてニューヨークへやって来た。児童福祉局のリチャードの助けで、探していた子がエヴァンであると知るライラ。行方不明のエヴァンと会える日を信じてニューヨークに留まろうと決断した彼女は、自分の音楽がエヴァンの耳に届くことを願って、ニューヨーク・フィルと共演するコンサートのオファーを引き受けた。
一方、ルイスの人生にも大きな変化が生じていた。自分がいまだにライラへの愛を断ち切れないでいることに気づいた彼は、その思いをラヴソングに託し、音楽の世界に復帰しようと決意。かつてのバンド仲間と共にニューヨークへやって来る。
まだ見ぬ両親へ思いを込めて、ジュリアードで「オーガストのラプソディー」を作曲するエヴァン。彼の11年間の人生が集約されたその曲は、奇しくもライラが出演するのと同じセントラル・パークの野外コンサートで演奏されることになった。だが、そのリハーサル中に思わぬ邪魔が入る。金蔓のエヴァンの居所をつきとめたウィザードだ。父親だと名乗るウィザードの手で、無理矢理ストリートに連れ戻されたエヴァンは、永遠に両親と再会する機会を失ってしまったかのように見えたが……。ニューヨークの夜空に「オーガストのラプソディー」が鳴り響いたとき、思いがけない奇跡が起こる!
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監督:カーステン・シェリダン
製作:リチャード・バートン・ルイス
脚本・原案:ニック・キャッスル
脚本:ジェームズ・V・ハート
製作総指揮:ロバート・グリーンハット/ラルフ・カンプ/ライオネル・ウィグラム
撮影監督:ジョン・マジソン
美術監督:マイケル・ショウ
編集:ウィリアム・スタインカンプ
音楽:マーク・マンシーナ
テーマ音楽:ハンス・ジマー
音楽スーパーバイザー:ジェフリー・ポラック/ジュリア・マイケルズ/アナスターシャ・ブラウン
出演:フレディ・ハイモア/ジョナサン・リース=マイヤーズ/ケリー・ラッセル/テレンス・ハワード/ロビン・ウィリアムズ
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デコトラ(デコレーション・トラック)の運転手・飛田鷲一郎は、子供の頃に別れが父親が九州熊本にいる事を聞き、相棒の孝作と共に一路熊本へ向かう。しかし、父親との再会は出来なかった…。
その帰り道、熊本の阿蘇で牧場を経営している女主人、竹原珠代の元へ偶然寄り道した鷲一郎は、その一人娘の茜が家出していることを知る。その珠代こそ、鷲一郎にとってもっとも関係の深い人物であった。
一方浅草では、鷲一郎の妹・美咲の結婚式が迫っていた。
田川のラーメン屋で一人の少女を東京まで送っていく事になった鷲一郎。その娘が竹原珠代の家出した茜であった。鷲一郎は、茜を牧場へと連れ出す事にするのだが、この親子は血が繋がっていなかった。
浅草で浅草ヒルズ計画が持ち上がり、地元を追われそうになる鷲一郎の実家・前田食堂。熊本で出会った薬草オタクの偽教授からもらった薬草が、鷲一郎を豚に変えてしまったりと、ドタバタの父親探しが展開される。
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監督:香月秀之
製作総指揮:須藤為五郎/米澤義一
脚本:呑繁/香月秀之
製作:オフィスサンヨー企画/アドコム
エグゼクティブプロデューサー:松本通崇/櫻井一葉
プロデューサー:福岡康裕
撮影監督:下元哲
音楽プロデューサー:芽正人
音楽:上野大典
撮影:小山田勝治
録音:永口靖
編集:岡田輝満
出演:哀川翔/水前寺清子/柳沢慎吾/中村みう/コロッケ/宮下順子/高田宏太郎/櫛山晃美/長沢純/梅宮辰夫
公式サイト
秋。16歳のジュノに、予想外のトラブルが発生! バンドも組んだことのある、同級生のポーリーの子供を妊娠したのだ。興味本位でした1度きりのセックスだったのに…。ポーリーと親友のリアに妊娠を報告したジュノは「もちろん、中絶するつもり」と告げる。
ところが、中絶クリニックの前には、中絶反対運動中の同級生がいた。“赤ちゃん、もう爪だってはえてるわよ”とつぶやいた彼女の一言が、ジュノの心に鋭く突き刺さる。“やっぱり産もう…”
ジュノは早速リアと一緒に、里親探しを開始する。街のフリーペーパーで見つけたのは、郊外の高級住宅街に住むヴァネッサとマークのカップルだ。外堀を埋めてから、ジュノは両親に妊娠を報告する。ショックを受けながらも、養子縁組の手配を自力で済ませたジュノを受け入れるしかない。父マックは養子縁組の面接に同行し、義母ブレンはジュノを全面的にバックアップしてくれることになった。ポーリーひとりが蚊帳の外だ。
週末になり、ジュノとマックは養子縁組の契約を取り交わすために、里親希望のふたりの家に向かう。豪邸で待ちかまえていたのは、興奮してナーバスになっているヴァネッサ、ぎこちない雰囲気を漂わせたマーク、堅苦しいスーツに身を包んだ弁護士だった。
かみ合わない会話を重ねながら、ようやく事務手続きが無事終了したところで、ジュノはマークのギターを発見する。共通の趣味にふたりは意気投合するが、この瞬間、紙切れだけの関係が大きく変わり始めていった。
長い冬が過ぎ、春から初夏に変わる頃、ジュノは出産予定日を迎える。そのとき、ジュノの隣にいるのは……。
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監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ディアブロ・コディ
製作:ジョン・マルコヴィッチ/メイソン・ノヴィック
製作総指揮:ジョー・ドレイク
撮影監督:エリック・スティールバーグ
プロダクションデザイナー:スティーヴ・サクラッド
音楽スーパーバイザー:ピーター・アフターマン
音楽:マテオ・メシナ
出演:エレン・ペイジ/マイケル・セラ/ジェニファー・ガーナー/ジェイソン・ベイトマ/アリソン・ジャイネ/J・K・シモンズ/オリビア・サルビー
公式サイト
若くして死ぬしかない。
ドラッグ中毒者のための更生施設、ハマー・ナナの家。
そこに暮らすのは、反骨的で無愛想な戸部=ドモ又(江本純子)、優等生だけれど泣き虫のとも子(三輪明日美)、 男言葉で話すリーダー的存在の花田(藤谷文子)、常に心虚ろな澤本(野村恵里)、お調子者の瀬古(高野ゆらこ)、 花田にくっついて歩く青島(つるうちはな)の六人。彼女たちは、お互いを必要としながらも、ときに傷つけ合いながら 共同生活をおくり、油絵やドライフラワー作りといったプログラムをこなしている。
しかし、入院中の院長先生 (萩尾望都)に代わって施設を支配するスパルタ主義の教官(片桐はいり)によって、更生カリキュラムは迷走してゆく。 スポンサーである九頭龍(大塚寧々)はそんな施設の行方に疑問を抱き、援助を打ち切ろうとするが、ドモ又に 憧れる娘のユカ(柳英里紗)の反発に、戸惑いを隠せずにいる。
ある日、彼女たちに与えられた新たなプログラム、それは芸術家の青年たちの苦悩を描いた戯曲、「ドモ又の死」を演じるということ。若くして死ぬことこそ、自らの芸術を世間に認めさせる最良の手段である。そう信じて、仲間のうちの誰か一人に死を装わせようとする五人の貧乏画家と、モデルに雇われたひとりの女の物語。クリスマスの発表会に向けて稽古の日々を送るうち、やがて演じることに没頭していくドモ又たち。
だが、発表会の直前に、ひとつの悲劇が訪れる・・・。
果たして、ついに開演した「ドモ又の死」で、彼女たちは何を見せるのか?
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脚本・監督:奥秀太郎
原作:有島武郎(戯曲「ドモ又の死」)
撮影:与那覇政之/蔭山周
美術:江津匡士
編集:溝上水緒
アニメーション:平澤達朗
音楽:つるうちはな
デザイン:野寺尚子
出演:江本純子/三輪明日美/藤谷文子/野村恵里/高野ゆらこ/つるうちはな/柳英里紗/片桐はいり/萩尾望都/大塚寧々
ナレーション:りん・ホブデイ
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他入の命を奪うことで得られる幸せは、果たして本当の幸福と言えるのだろうか…?
死刑囚を収容する拘置所に勤務する刑務官たち。彼らは常に死と隣り合わせの生活を余儀なくされる。ベテラン刑務官、平井もそのひとり。心の平穏を乱すことには背を向け、決まりきった毎日を淡々とやり過ごす男。そんな平井がシングルマザーの美香と結婚することになった。なかなか打ち解けない連れ子との関係を築く間もないまま挙式を目前に控えたある日、死刑囚・金田の執行命令が下る。執行の際、支え役(死刑執行補佐)を務めれば1週間の休暇を与えられると知った平井は、新しい家族と共に生きるため、究極の決断をするのだった…。
原作は「戦艦武蔵」「魚影の群れ」「闇にひらめく」(『うなぎ』の原作)の文豪、吉村昭の短編小説。今まで無為に過ごしてきた男が人生を見つめ直すために乗り越えなければならない大きな壁。希望を奪われた死刑囚の抱える闇と、彼の未来を奪う使命を託された刑務官たちの苦悩。さらには彼らと関わりを持つ者の深い哀しみと愛情。死刑に至る日々と親子3人のささやかな新婚旅行を通してそれぞれの幸福、家族の絆が浮き彫りとなり、生死と直面した人々の骨太で感動的なドラマが展開されていく。
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監督:門井肇
原作:吉村昭「休暇」(中公文庫版『蛍』所載より
プロデューサー:小池和洋
撮影:沖村志宏
照明:鳥越正夫
音楽:延近輝之
脚本:佐向大
出演:小林薫/西島秀俊/大塚寧々/大杉漣/柏原収史/菅田俊/利重剛/今宿麻美
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主演に元・宝塚歌劇団花組トップスターの大鳥れいを迎えて制作された、石井裕也の長編映画4作目。大鳥れいは、一人息子を亡くし悲しみに暮れる主婦を演じ、新境地を切り拓いた。他の出演者は米朝事務所所属の落語家・桂都んぼ、モデルとしても活躍する潮見諭、ベテラン女優の稲川実代子、さらにグラビアアイドルの井川あゆこ等、オールキャスト・オール曲者。
「人はばけもの 世にないものはなし」という井原西鶴の言に想を得たこの群像劇には、文字通り化け物じみた人間達しか登場しない。裏切り、殺人未遂、不倫、駆け落ち、食品偽装など、化け物達はありとあらゆる愚行を繰り返し続ける。だが、物語のラストで彼らの化けの皮が剥がされた時、人間の哀しき本性が暴かれる。
人間の駄目さ、愚かさ、醜さを追求する事でしか見えてこない、その先にある人間の魅力を描いたこの作品は、完成後すぐに第37回ロッテルダム国際映画祭Sturm und Drang部門に出品され、ワールドプレミア上映された。さらにその後、第32回香港国際映画祭アジアン・デジタル・アワードに正式出品。その後、第15回タイタニック・ブダペスト国際映画祭(ハンガリー)、台北映画祭(台湾)出品。俳優の浅野忠信、映画監督の松本俊夫らに絶賛され、いよいよ劇場公開決定!!
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脚本・監督・編集:石井裕也
撮影:松井宏樹
照明:小林万平
美術:沖原正純/内堀義之
助監督:中村祐介
音楽:今村悠輔
制作:吉田裕亮
製作助手:長谷川武徳
録音:島田和行
整音:清水雄一郎/武藤友真
撮影助手:大田佳代
監督助手:高木恵吾
製作:石井裕也/松井宏樹/沖原正純
出演:大鳥れい/桂都んぼ/潮見諭/稲川実代子/牧野エミ/じんぐうまさひろ/邦城龍明/井川あゆこ/内堀義之/石井裕也
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結婚いしてから44年いなるグラントとフィオーナはお互いを深く愛し、肉体的にも精神的にも満ち足りた生活を送っていた。二人の出会いはグラントが大学手神話学を教えていたときにさかのぼる。フィオーナは彼の教え子のひとりで、彼女が18歳のときに結婚したのだ。20年前に教授職を辞したグラントは、フィオーナとその後にアイスランドから移住してきた彼女の祖父が立てたオンタリオ湖沿いの家で暮らしていた。老夫婦は春には近くの自然保護区域を散歩し、雪の季節にはクロスカントリー・スキーを楽しむのは常だ。二人仲良くキッチンに立ち、夕食を済ませた後はグラントがフィオーナに小説を朗読し、夜が更けていく。お互いを思いやる温かさと笑いに満ちた生活にしかし、不調和が生じ始める。フィオーナにはアルツハイマー型認知症の影がしのび寄っており、洗い終わったフライパンを冷蔵庫にしまったり、友人夫婦を招いた夕食の席でワインが何か忘れてしまったり。そんなフィオーナをグラントは辛抱強く見守り、彼女の失敗を訂正し続けていた。
ある夕方、ひとりでクロスカントリー・スキーに出かけたフィオーナは、自身がどこにいるのかさえわからなくなる。夜になり、妻がいなくなったことに気づいたグラントが失しに捜索し、惚けた表情で道端にたたずむフィオーナを発見する。大事に至らなかったものの、病気を無視しておけないことに気づいたフィオーナは老人介護施設メドウレイクへ入所することを自ら決断する。施設を事前に見学したグラントは主任のモンペリエから「施設に馴染む入所後30日間は面会も電話連絡も禁止」というルールを知らされ、フィオーナの入所を躊躇するが、彼女の意思は変わらなかった。施設へ向かう途中、自然保護区域を通りかかったフィオーナは前春に見た水芭蕉のことを思い出す。と同時に、忘れたくても忘れられない若い思い出を思い出を口にする。大学教授時代のグラントは、若く美しい女子大生と何度も浮気をしていたのだ。グラントと別れてくれなければ自殺するとフィオーナを脅した少女のことを若々しく語る彼女の厳しい口調にグラントは沈黙するしかなかった。
1ヵ月後、面会を許されたグラントは、フィオーナが自分のことをまったく覚えておらず、車椅子に乗った男性オーブリーを非常に気にかけていることを知る。そんなグラントの気持ちも知らないフィオーナは、オーブリーは祖父がよく買い物をしていた金物屋でバイトをしていた青年で、彼女の初恋の相手だったとグラントに伝える。記憶の混濁か、真実か? 愛妻に思い出してもらおうと施設を日参するグラントだが、フィオーナとオーブリーの間に芽生えた愛情が日増しに深まっていくのを目撃し、いたたまれない気持ちになる。ベッド横の壁にオーブリーが描いたフィオーナの肖像画が貼られているのを見て、やるせなさが増すばかりだった。グラントの献身ぶりに心を打たれた看護師クリスティは、彼を温かく励ます。率直で明るいクリスティに相談するうち、グラントはフィオーナのオーブリーに対する愛情は自分に対する罰なのではないかと語る。夫婦円満に見える夫妻だったが、グラントにはフィオーナに対する負い目があると考えるだけの理由があったのだ。
そんなある日、オーブリーの妻マリアンが休暇から戻ると同時に夫を自宅に連れ帰ってしまう。オーブリーと離れ離れにさせられ深く落ち込むフィオーナはベッドに寝たきりとなる。このままでは彼女の要介護レベルが上がり、命すら危うくなると心配したグラントは、マリアンを訪ねる。グラントが夫オーブリーを責めに来たと身構えるマリアンだったが、グラントは意外な提案を口にし……。
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監督・脚本:サラ・ポーリー
製作:ダニエル・アイロン/シモーン・アードル/ジェニファー・ワイス
製作総指揮:アトム・エゴヤン/ダブ・マンコフ
撮影:リュック・モンペリエ
美術:キャスクリーン・クリミー
衣装:デブラ・ハンソン
出演:ジュリー・クリスティ/ゴードン・ビンセント/オリンビア・デュカキス/クリステン・トムソン/マイケル・マフィー/ウェンディ・クルーソン
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