映画ブロイラー

6月 10, 2007

東京小説~乙桜学園祭~  ・2007年6月2日公開・

Filed under: 単館系, 邦画, 公開中 — kuro @ 2:04 pm

 2人の映画監督がここにいる。2人とも本当は小説家である。デビュー作にして映画化された衝撃作『イノセントワールド』、原案だけでなく脚本にも関わった『虹の女神』の“桜井亜美”と、『ZOO』『暗いところで待ち合わせ』、そして公開が2007年6月に控えている『きみにしか聞こえない』の“安達寛高(乙一)”だ。 現代の若者を鋭く、そして美しく描き、ピュアで力強い世界をかたどる桜井亜美、ときに厳しくときに優しく相反する視点で対象をみつめ、不思議な空気感を生み出す安達寛高。それぞれが<書き下ろし>た珠玉の物語たち。それらを“映像”で語ったのが、この『東京小説』だ。

  他人に心を閉ざし、拒食症的な生活を送っている20歳の学生ナジュ(つぐみ)は、白い服しか着ない。それは「打算の関係=黒」に染まりたくないという、人間不審と拒絶の表れだった。
感情の入らないダーツゲームでその日デートする相手を決め、刹那的な関係で、孤独を埋め合わせているが、ひとときの優しさとセックスだけで「真実の愛」を与えてくれないメイサ(高良健吾)ら男友達はみんな「黒」とみなし、サイボーグのように無機的に接する。
 バイト先の税理士事務所では女性社員、不倫関係の山科セリ(真中瞳)や所長(山川直人)に腫れ物に触るように扱われ、ますます孤立を深めていくナジュ。
 そんなある日、いきつけのクリーニング屋のバイト学生、高瀬恒史(柏原収史)が、捨てようとしていたシミのとれない白い服を、美しい色に染めてくれたことで、彼女の心にかすかな火がともる。だが、彼はバイトをやめ、姿を消してしまう・・・。

監督・脚本・編集:桜井亜美
出演:つぐみ  柏原収史 真中瞳 高良健吾 他

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6月 8, 2007

恋する日曜日 私。恋した  ・2007年6月9日公開・

Filed under: 単館系, 邦画, 公開中 — kuro @ 7:32 pm
高校3年生。余命3ヶ月。
あなたと生きたあの夏が、私には永遠でした。

17歳の二ノ宮なぎさに突然訪れた悲劇。癌で母を亡くした翌年、なぎさは母と同じ病院への入院が決まった。
「お父さん、私…あとどれくらい生きられる?」
なぎさは自らの足跡を確かめるかのように旅に出る。行き先は小さい頃に過ごしたことのある海辺の町。そこには幼馴染であり、初恋の人だった聡がいた。まるで昔に戻ったようにすごす日々の中で、なぎさの想いは深くなっていく。しかし、聡は人妻との不倫を重ねていた。
病気のことも、恋心も告げぬまま、なぎさの残された時間は淡々と過ぎていく……。

 80~90年代の隠れた名曲をテーマにしたBS-iの人気恋愛ドラマシリーズ「恋する日曜日」。その劇場版第2弾は、死期の迫った女子高生の小さな旅を描き、静かで、儚く、それだけに涙を抑えることができない感動ドラマ。
数々の話題作に出演し、いま最も注目される女優へと成長した堀北真希が、余命3ヶ月の女子高生という難役に挑戦。「死」と「恋」というふたつの秘密を抱えた心のゆらぎを繊細に表現し、新境地を開拓している。
なぎさの幼馴染で、まっすぐな性格ゆえに人妻との恋に溺れてしまう聡に窪塚俊介。その人妻役には高岡早紀。誰も間違っていないのに、各々の想いが錯綜していくやるせなさをそれぞれの立場から表現する。

 監督は『ヴァイブレータ』『やわらかい生活』で各賞を総ナメにし、劇場版の第一弾『恋する日曜日』も手掛けた廣木隆一。じっくりとドラマをとらえる独特の手法で、リアルな手触りを残しながらも叙情的な物語を綴りあげた。制作は「恋する日曜日」シリーズを送り出し、女優・堀北真希をデビュー作から見つめ続ける丹羽多聞アンドリウ。本作でも堀北真希に「死」というハードルを設け、新たな魅力を引き出した。

  本シリーズにとって重要な主題歌は喜納昌吉&チャンプルーズによる不朽の名曲「花~すべての人の心に花を」。誰の心にも響く調べは、熱く確かな感動を呼び起こす。

 どこか懐かしい風景のなかで、ひとりの少女が静かな死を迎えていく。その旅のすべてを見届けた時、感動を超えた「想い」が、温かな涙と共に全身を包みこむ。

監督:廣木隆一(ヴァイヴレータ{03})
脚本:渡辺千穂(ドラマ・天体観測)
出演:堀北真希 窪塚俊介 高岡早紀 他

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