映画ブロイラー

6月 10, 2007

ザ・シューター ・2007年6月1日公開・

Filed under: 洋画, 公開中 — kuro @ 9:31 pm

アフリカの角にある小国エリトリア。海兵隊の特殊部隊であり狙撃の名手ボブ・リー・スワガーは、相棒のドニーと岩山での偵察任務に就いていた。そこに武装車両の隊列が現れ、スワガーは狙撃を開始する。激しさを増す敵の攻撃に応援を要請するが、無線はつながらない。見捨てられたのだ。そして、故郷に愛する妻が待つドニーが、スワガーの横で倒れた──。
それから3年後。スワガーは、世間と縁を切り、愛犬のサムとワイオミングの山中でひっそりと暮らしていた。いつ以来になるのか、RV車のエンジンの音が近づく。やって来たのは名誉勲章に輝く退役したアイザック・ジョンソン大佐とその部下の男たちだった。彼らは、ドニーの命を奪ったエリトリアの戦闘を最後に軍隊からリタイアしたことをはじめ、スワガーの経歴を調べ上げていた。
大佐によれば、全米各地を遊説する大統領に対して、暗殺の動きがあるというのだ。880ヤード(約800メートル)に渡って敷かれる警戒網の外から狙撃を行なう可能性のある都市を特定してほしい──それがスワガーへの依頼だった。名誉勲章の重みと、培った狙撃のノウハウを生かしたいという誘惑から、この依頼を引き受けたスワガーは、早速、各地を巡り検証を開始する。
そして割り出したのはフィラデルフィアの独立記念会館前の広場。2000ヤードの狙撃となるが、スワガーと同等の腕があれば成功する。他に候補はなく、この地が実行の場所だとスワガーは確信する。

監督:アントワーン・フークア(トレーニング・デイ)
脚本:ジョナサン・レムキン(リーサル・ウェポン4)
音楽:マーク・マンシーナ(ホーンテッドマンション)
出演:マーク・ウォールバーグ マイケル・ペーニャ ダニー・グローバー ケイト・マーラ 他

ザ・シューター 公式サイトへ

それでも生きる子供たちへ  ・2007年6月9日公開・

Filed under: 単館系, 洋画, 公開中 — kuro @ 6:53 pm

両親の別離、ストリートチルドレン、HIV胎内感染、少年兵士など、7つの国の子供たちの現実を、7つの国の監督たちが
ドラマチックに描く。
子供時代ならではの恐れを知らない逞しさと、劣悪な状況をも新鮮な遊び場にしてしまう想像力。
数々のエンターテイメント作品を世に送り出してきた巨匠たちは、子供たちに敬意を表し、大人の視点から哀れむことをしていない。子供の目線と感受性を表現した結果、観客の問題意識を揺さぶりながらも、胸を打つドラマとして本作を成立させた。

話の発端は2002年、イタリアの有名な女優マリア・グラッツィア・クチノッタ、キアラ・ティレシとその友人で、イタリアパートを監督したステファノ・ヴィネルッソが、世界中の子供たちの窮状を救うための映画を作ろうと立ち上がった。
イタリア外務省の協力、国連の二つの機関、ユニセフ、WFP 国際連合世界食糧計画の参加も、企画の実現に大きな役割を果たしている。参加者ひとりひとりの情熱がこの斬新な企画を成功に導き、軌跡のコラボレーションが実現した。
輝く子供たちの未来のためにできることをはじめた人たちがいる。
そして今、この瞬間も子供たちは生きのびるためにタタカッテいる。

『ビルーとジョアン』 BILU E JOAO
ファベーラ(貧民街)に住むビルーとジョアンはまだ年端もいかない兄妹。
鉄クズや段ボールなどゴミを集めては換金し、小銭を稼いで暮らしている。
市場で空き缶を集めたり、大人を手伝ってみたり、かれらの仕事(あそび)に定時はない。
あっという間に夜が明け、夜が更ける。今日も戦利品を持って廃材屋へ急ぐのだが、リアカーがパンクしてしまう。
果たして二人はお金を手にすることが出来るだろうか。

監督/脚本:カティア・ルンド
撮影監督:トカ・セアブラ
製作:カティア・ルンド   ファビアーノ・ガレーン  カイオ・ガレーン   デボラ・イワノフ   リカルド・アルダー
出演:フランシスコ・アナウェイク・デ・フレルタス   ベラ・フェルナンデス

『ジョナサン』 JONATHAN
フォトジャーナリストのジョナサンは、戦地に赴いた際にうけたショックで幻覚にうなされ、人生と今の仕事に希望が持てずにいた。
ある日、森の中を散策していると、突然子供たちの声が聞こえてくる。
その声を追いかけていると、なんと自分自身も少年の姿に戻ってしまった。
そうして森で子供たちと遊んでいるうちにたどり着いたのは、家や車がくだけ散った戦場の焼け跡だった。

監督:ジョーダン・スコット リドリー・スコット
脚本:ジョーダン・スコット
撮影:ジェームス・ウィテカー
製作総指揮:ジュール・ダリー   カイリュ・ション
出演:デヴィッド・シューリス  ケリー・マクドナルド   ジョーダン・クラーク   ジャック・トンプソン   ジョシュア・ライト

『アメリカのイエスの子ら』 JESUS CHILDREN OF AMERICA
ブルックリンに住むブランカは、厳しいけれど愛情たっぷりの母と、兵役で負傷し今は飲んだくれだが優しい父と三人で暮らしている。そんな彼女の両親は実はHIV感染者の上、麻薬常習者、そして自分もHIVに感染していた。
エイズ・ベイビーと呼ばれていじめにあうブランカ。
最悪の状況にある家族の唯一の望みはそこに愛情があること。
悩めるブランカは、ある保護機関の門を叩いた。

監督:スパイク・リー
脚本:サンキ・リー ジョーイ・リー
製作:スパイク・リー マイク・エリス
製作総指揮:サンキ・リー ジョーイ・リー
出演:ロージー・ペレス ハンナ・ホドソン アンドレ・ロヨ

『ブルー・ジプシー』 BLUE GYPSY
窃盗の罪で投獄された15歳のマルヤン。
出所を目前に控えた少年院で、悪童たちとの最後の時間を楽しんでいた。
しかし頭をよぎるのは、彼の父が窃盗団で、子供たちに盗みを強要していたのだという非常な過去。院を出たまでは良かったが、窃盗団家族の大暴れは再び始まるのだった。
以前と何も変わらない家庭の状況にマルヤンがとった行動とは。

監督:エミール・クストリッツァ
脚本:ストリボール・クストリッツァ
撮影:ミロラド・グルシーカ
作曲:ストリボール・クストリッツァ ゾーラン・マリアノヴィッチ
    ドラガン・ヤニック ノースモーキングオーケストラ  ドラガン・ズロヴァク
製作:エミール・クストリッツァ
出演:ウロス・ミロヴァノヴィッチ

『タンザ』 TANZA
夜明けと共に走り出す子供たち。その手には、明らかに見合わない大きさの銃があった。
少年たちはルワンダで「自由」の名の下に強制的にゲリラ部隊に入隊させられた。
その中の一人、タンザはまだ12歳。スニーカーが一番の自慢だ。
真夜中、時限装置の付いた爆弾を持って建物に侵入するタンザ。
彼の無垢な瞳の目の前に映った標的は、自分が憧れる教室だった。

監督・脚本:メディ・カレフ
撮影:フィリップ・ブレロー
製作総指揮:ブリューノ・オデゥベール
出演:ビラ・アダマ ハノウラ・カボレ

『チロ』 CIRO
少年チロは、街に巣食う大窃盗団の庇護の下で、金持ちから高級品を盗んで生活している最下層の一人だ。
相棒と一緒に、白昼堂々高級車の窓ガラスを割っては、運転していた男からロレックスを奪い去る。それをお金に交換するために彼らが向かうのはボスが運営している移動遊園地。
そこで彼らはボスにささやかなお願いをする。

監督:ステファノ・ヴィネルッソ
脚本:ディエゴ・デ・シルヴァ ステファノ・ヴィネルッソ
撮影:ヴィットリオ・ストラーロ
製作:フランコ・ラーパ ラファエーレ・ヴェネルソ
出演:ダニエリ・ヴィコリト エマヌエーレ・ヴィコリト マリア・グラッツィア・クチノッタ

『桑桑(ソンソン)と小猫(シャオマオ)』 Song Song & Little Cat
裕福だが、いがみ合う両親のもとで暮らす寂しい目をした桑桑(ソンソン)は、母親に怒られお気に入りのフランス人形を車の窓から捨ててしまう。
そこに偶然通りかかった貧しい老人が一緒に暮らす孤児の小猫(シャオマオ)のために捨てられた人形を持ち帰った。
彼女は大喜びし、より一層育ててくれたおじいさんを孝行しようと思った。
そんな対照的な二人の少女が、その人形をきっかけに運命的な出会いをする。

監督:ジョン・ウー
脚本:リー・チアン
撮影:ゼン・ニエンビン
製作:テレンス・チャン リー・シャオフン リー・シャオワン
出演:ザオ・ツークン チー・ルーイー ジャン・ウェンリー ワン・ビン ヨウ・ヨン

映画で何か建設的なことを・・・。7人の監督たちのそんな気持ちがヒシヒシと伝わってくる作品。安直な感想文には出来ない作品だなぁなんて事を思ったので筆を置く。(B)

それでも生きる子供たちへ 公式サイトへ
上映劇場情報

Watch with Me~卒業写真~

Filed under: 邦画, 公開中 — kuro @ 3:54 pm

上野和馬はがんを患い、治療の甲斐なく余命半年と宣言された元報道カメラマン。死は受け入れているつもりだが、生きる希望を捨てきれない自分自身との葛藤が辛い。
残りの余生を懐かしい故郷で過ごしたいと、和馬は東京から里に戻り、同級生だった医師が勤務するホスピスに入院する。そんな彼の元に、中学時代の同級生たちが見舞いに訪れ、和馬と自分の思い出を語りはじめた。
ところが和馬にはどうしても思い出せないシーンがある。夢の中に出てくる、おぼろげな少女のシルエット。
同級生たちによると、どうやら和馬と親密な関係にあった転校生だと言うのだが。
和馬は自らの記憶を呼び覚ますべく、妻・由紀子の協力を得て、故郷の風景と友人たちのスナップを散りばめた最後の写真集を撮りあげることを決意する…。

監督:瀬木直貴
脚本:瀬木直貴、高坂圭
出演:津田寛治 羽田美智子 中野大地(新人) 高木古都(新人) 秋元奈緒美 他

Watch with Me~卒業写真~ 公式サイトへ
上映劇場情報

闇を駆け抜けろ! ・2007年6月9日公開・

Filed under: 単館系, 邦画, 公開中 — kuro @ 3:48 pm

週末の夜に集まったノーフューチャーな下層の若者三人。
カラオケ屋でシャブを決め、ビール片手に深夜のドライブに繰り出すがいきなりバイクとクラッシュ。
シャブと飲酒運転にくわえ、ひき逃げまで犯すトリプルバカぶりを発揮した三人だが、行く手には警察が!(でもレベル低い)
希薄な友情により三人は離れ離れで逃走。それぞれうまくサツをまいたかに思えたが、それは悪夢よりひどい日本のバカ地獄巡りの旅となった!

監督:戸梶圭太
出演:ワニ完才 高橋孝輔 倉本朋章 吉沢明歩  他

闇を駆け抜けろ! 公式サイトへ

レベル・サーティーン  ・2007年6月9日公開・

Filed under: 単館系, 洋画, 公開中 — kuro @ 3:08 pm

破滅する男を選び指名する謎の電話
  バンコクの楽器会社に勤めるセールスマン、プチットは、友人の伝を頼りに食い込もうとしていた中学校の仕事を同僚に奪われ、その上突然会社を解雇されてしまう。一方、故郷の母親からは借金の無心が引きもきらず、クレジットカードは限度額いっぱい。車のローンさえ滞納する彼は破産の寸前だった。
 思わず会社の非常階段に座り込み、頭を抱え己の不幸を呪うプチット。仲のいい同僚のトンが彼を慰めようとするが、その言葉も耳に入らない。その時、彼の携帯電話が甲高い警報のような着信音を鳴らす。
 「おめでとうございます。幸運にもあなたはゲームの参加者に選ばれました。これから13のゲームをクリアすると、最大3億円の賞金を獲得できます。挑戦しますか?」
電話の主はからかうような声で祝福した。
 プチットは、友人のいたずらかとためらいながら、‘YES’と答え、次の言葉に耳を疑う。
 「あなたの目の前に蝿が留まってますね。足元には雑誌が落ちている。その雑誌でうまく蝿を叩き落してください。さあ、ゲームの始まりですよ」
 
試される13の人間性
 半信半疑のまま、蝿を叩き落したプチットの携帯電話に、すぐに銀行口座の入金メールと次の指令が掛かってくる。残す12のゲームをクリアすれば彼は破産から救われる。しかし、ここで引き返せば、彼は悪夢を見なくてもすむ。

 プチットは次のゲームの中身も知らされぬまま、一つクリアするごとに掛かってくる指令によって、バンコクの雑踏を彷徨い、事件を引き起こしてゆく。幼稚園で子供を襲ったと保母に訴えられ、バスでの乗客との大喧嘩をきっかけに警察に追われる身となる。
 一方、彼の引き起こした事件をテレビの報道で知ったトンは、ネットでその事件を調べるうちに、‘13’という不気味な数字が躍る会員制のサイトに行き着く。そして、そこで彼女が見たものは、リアルタイムに中継されているゲームに挑む彼の姿だった。液晶の画面に、男を椅子で叩きつけるプチットの姿が映っている。そこには、あの生真面目で優しい彼の姿は失われかけている。
 そう、このゲームはインターネットの会員制秘密サイトによって運営され、大都会バンコクの隅々に協力者と隠しカメラが用意されている。パスワードを持つ会員のみがアクセスし、選ばれた人を操り、競わせるリアルゲームを楽しんでいるのだ。闇のサイトはトンにその内幕を一度だけ見せると、後は煙のごとく消えてしまう。まるで、彼女までもがこのゲームの参加資格を持つのだと、誘い込むように。
 トンと同様に、プチットも自分が誰かに監視され、現実の街をステージにした戦いに深入りしていることに気づく。今や、バンコクの街路を歩く人、廃屋、バス、ライブハウスの椅子・・・・・・それらすべてがゲームの一部だ。一つの試練が終結するとともに、彼に届けられる甲高い警報音と次の指令。老婆を誘拐し、田舎の農道にワイヤーを張って、暴走族の青年たちを壊滅させ、牛を鉈で殺し、その生肉を食べるように、さわやかに問いかける謎の管理人。
 しかし、重圧を増しエスカレートしてゆくゲームと膨大に積み上がってゆく賞金の狭間で、彼の人間性は境界線を失ってゆく。
 そして、森の奥にひっそりと建てられた白い建物で最後にプチットを待つ‘13’番目のゲームと3億円の賞金。彼が最奥の部屋に辿りつくと、突然、暗闇の中、壁のモニターにここまで彼がクリアしてきた12のゲームの光景と彼の幼年時代が映し出される。それは祝福。呆然と見つめるプチット。そして、映像が終わると、中央の青白く光る円形の舞台の上に、顔に袋を被せたまま、椅子に座る白衣の男が浮かぶ。
 その時、トンもその場に駆けつけるが、彼女はプチットを見つける前に、サイトの主催者たちに拉致され、別室でそのゲームを見届けさせられることになる。
 彼女の目の前で繰り広げられる悪夢―それこそが、プチットにとっての究極のゲームだった。

ライアーゲームのような物語か?と思い、嘘つきが主役になれる物語を求めて劇場へ向かった。しかし、目にしたのは「嘘」のスケールの違い。それは、1億円と3億円という金額の違いからくるものではなく、本当の心理を隠すためには、そして見抜くには、小手先の嘘は通用せず、嘘の為に人は命を賭けられるという事。ライアーゲームが好きな方は必見である。(B)

監督・脚本:マシュー・チューキアット・サックヴィーラクル
原作・脚本:エカシット・タイラット
出演:クリサダ・スコソル アチタ・シカマナ サルンヨー・ウォングックラチャン 他

レベル・サーティーン 公式サイトへ
上映劇場情報 東京
上映劇場情報 福岡

あるスキャンダルの覚え書き  ・2007年6月2日公開・

Filed under: 単館系, 洋画, 公開中 — kuro @ 2:26 pm

ロンドン郊外にあるセントジョージ総合中等学校で歴史を教えるバーバラ・コヴェット(ジュディ・デンチ)は、非常に厳格な態度で生徒に接することで知られているベテラン教師。同僚や社会に対しても常に批判的な上、斜に構えた態度や歯に衣着せぬ物言いで周囲からは疎まれてもいた。ロンドン郊外にあるセントジョージ総合中等学校で歴史を教えるバーバラ・コヴェット(ジュディ・デンチ)は、非常に厳格な態度で生徒に接することで知られているベテラン教師。同僚や社会に対しても常に批判的な上、斜に構えた態度や歯に衣着せぬ物言いで周囲からは疎まれてもいた。
孤立しているバーバラはある日、労働階級の子供たちばかりが通う学校に現れた場違いな美術教師シーバ・ハート(ケイト・ブランシェット)に目を留める。「彼女こそ、私が待ち望んだ女性に違いない」と心ひそかに興奮するバーバラは、シーバの様子にこっそりと目を配り、日記に彼女のことを夜毎書き綴る。

そんなある日、シーバの受け持つクラスで騒動が起こる。偶然、通りかかったバーバラが殴り合う男子生徒を一喝し、騒ぎを収拾。シーバは心からの感謝をバーバラに捧げ、バーバラを自宅に招くことになった。美容院で髪をセットし、花束を手にいそいそとシーバ宅を訪れたバーバラを出迎えたのは、シーバの夫リチャード(ビル・ナイ)と長女ポリー、そしてダウン症の長男ベン。幸せを絵に描いたようなブルジョワ家族の休日をシニカルに見つめるバーバラだが、食後にシーバから人生の不満や夢を打ち明けられ、彼女との友情を再確認するのだった。

しかし、この友情はバーバラが思っているほど神聖なものではなかった。セントジョージ校で演芸会が行われた夜、姿の見えないシーバを探しに美術教室に向かったバーバラは、シーバが男子生徒とセックスしている姿を目撃する。少年は以前、バーバラが叱り飛ばしたスディーヴン・コナリー(アンドリュー・シンプソン)だった。2人の関係に気づかなかった自分を呪ったバーバラは数日後、シーバをパブに呼び出して、すべてを告白させる。シーバはバーバラの厳命を聞き入れ、コナリーとの別離を明言。秘密を握ったバーバラとシーバの間には、微妙なパワーバランスの友情が培われ始める。

あるスキャンダルの覚え書き 公式サイトへ
上映劇場情報

選挙  ・2007年6月9日公開・

Filed under: 単館系, 邦画, 公開中 — kuro @ 2:17 pm

 2005年秋。東京で気ままに切手コイン商を営む「山さん」こと山内和彦(40歳)は、ひょんなことから自民党に白羽の矢を立てられ、市議会議員の補欠選挙に出馬することになった。政治家の秘書経験もない山さんは、政治の素人。しかも選挙区は、ほとんど縁もゆかりもない川崎市宮前区だ。地盤どころか後援会すらないまま、激しい選挙戦に突入することになるしかし、自民党としても負ければ市議会与党の座を奪われてしまう大事な選挙。何としても勝たなければならない。地元選出の自民党議員や秘書たちによる激烈な戦闘態勢が組まれ、世にも過酷なドブ板戦が始まった。

対するは、民主党、共産党、神奈川ネットワークからそれぞれ公認されたベテランたち。地方の市議選であるにもかかわらず、自民党大物議員の石原伸晃や川口順子、橋本聖子、萩原健司、果ては小泉首相までが応援に駆けつけ騒然となる。

山さんは少しでも選挙民に自分の顔を売るため、神社のお祭りや保育園の運動会、老人会、果ては駅やバス停にまで出かけていき、片っ端から握手を求める「電柱にもおじぎ作戦」に出る。
また、確固たる後援会のない山さんは、地元選出の自民党議員の組織力と地盤を拝借できなければ当選はおぼつかない。他の自民党市議や県議、国会議員の支援者に自分への投票を呼びかけ、党挙げての組織票固めを試みる…。

監督・撮影・編集:想田和弘
出演(敬称略・肩書きはすべて当時):山内和彦(川崎市議会補欠選挙・自民党公認候補) 山内さゆり(山内和彦の妻) 他

選挙 公式サイトへ
上映劇場情報

東京小説~乙桜学園祭~  ・2007年6月2日公開・

Filed under: 単館系, 邦画, 公開中 — kuro @ 2:04 pm

 2人の映画監督がここにいる。2人とも本当は小説家である。デビュー作にして映画化された衝撃作『イノセントワールド』、原案だけでなく脚本にも関わった『虹の女神』の“桜井亜美”と、『ZOO』『暗いところで待ち合わせ』、そして公開が2007年6月に控えている『きみにしか聞こえない』の“安達寛高(乙一)”だ。 現代の若者を鋭く、そして美しく描き、ピュアで力強い世界をかたどる桜井亜美、ときに厳しくときに優しく相反する視点で対象をみつめ、不思議な空気感を生み出す安達寛高。それぞれが<書き下ろし>た珠玉の物語たち。それらを“映像”で語ったのが、この『東京小説』だ。

  他人に心を閉ざし、拒食症的な生活を送っている20歳の学生ナジュ(つぐみ)は、白い服しか着ない。それは「打算の関係=黒」に染まりたくないという、人間不審と拒絶の表れだった。
感情の入らないダーツゲームでその日デートする相手を決め、刹那的な関係で、孤独を埋め合わせているが、ひとときの優しさとセックスだけで「真実の愛」を与えてくれないメイサ(高良健吾)ら男友達はみんな「黒」とみなし、サイボーグのように無機的に接する。
 バイト先の税理士事務所では女性社員、不倫関係の山科セリ(真中瞳)や所長(山川直人)に腫れ物に触るように扱われ、ますます孤立を深めていくナジュ。
 そんなある日、いきつけのクリーニング屋のバイト学生、高瀬恒史(柏原収史)が、捨てようとしていたシミのとれない白い服を、美しい色に染めてくれたことで、彼女の心にかすかな火がともる。だが、彼はバイトをやめ、姿を消してしまう・・・。

監督・脚本・編集:桜井亜美
出演:つぐみ  柏原収史 真中瞳 高良健吾 他

東京小説~乙桜学園祭~ 公式サイトへ

Powered by WordPress ME