映画ブロイラー

6月 24, 2007

赤い文化住宅の初子 ・2007年5月12日公開・

Filed under: 単館系, 邦画 — Bonat @ 5:51 am

夕暮れの教室。
「だいぶできるようになったがぁ。わしと一緒に東高行くんで。」
今日も三島君は初子に、勉強を教えてくれる。でもうちには、お金がない。父は蒸発、母は先立ち、兄は高校を中退して稼いだお金を風俗につかってしまう。ラーメン屋のバイト帰り、少ない給料を手に「カネ、カネ・・・・・・」と今日も初子は虚ろに歩く。

お母さんが大好きだった『赤毛のアン』。でも、『赤毛のアン』は大嫌い。アンみたいに思いっきり幸せを信じるなんて、できない。
初子に声をかけてくる優しい女性・栄子。捨て猫を拾うように初子を自転車の後ろに乗せて走る。「はっこ、こわない~?」「こわい~!」栄子がお母さんの面影と重なる。そんな栄子から、無理矢理渡された5千円。
ろうそくの灯りを前に、買ったばかりの参考書を開く初子。「俺は高校中退じゃ言うんに、お前は進学校に行ってどうする気なんじゃ!」初子に辛く当たる兄。
まだ迷ってる。東高、それとも就職・・・。

三島君に、東高に行けなくなったと伝える。理由はいえない、「なんでじゃろ・・・。」怒って走り去ってしまう三島君は、担任・田尻から初子の就職の話を聞きつけて、慌てて初子の家を訪ねる。「結婚しよう!約束するけぇ。こォッ子供作ってから。」興奮する三島君に手に持っていた『赤毛のアン』で必死に初子は抵抗する。その後、『赤毛のアン』を読んであげる初子。

栄子に連れていかれた謎の「精魂会」。そこには、酔いつぶれている田尻。いつも携帯で出会い系ばかりしている田尻は、初子を連れ出し、「あんた、いつも誰かが助けてくれるいうて思うとるじゃろ」と突き放す。とぼとぼと帰る初子を見つけた三島君は、初子に赤いマフラーを渡す。嬉しい初子は、「嫌いじゃったアンに本当は憧れとったん」と三島君に告げる。

卒業式。「大人になったらわしの嫁さんにするんじゃけ」しっかりと繋がれた二人の小指。

夏、初子はビスケット工場で働き、三島くんは高校へ。公園でデートする幸せな二人。そんなある日、初子の前に、失踪して浮浪者に変わり果てた父が姿を現す・・・。

監督・脚本:タナダユキ
原作:松田洋子
主題歌:UA
音楽:豊田道倫
出演:東亜優 塩谷瞬 鈴木砂羽 諏訪太朗 江口のりこ 安藤玉恵
          本多章一 伊藤幸純 佐倉萌 浅田美代子 大杉連

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6月 22, 2007

ダイ・ハード4.0  ・2007年6月29日公開・

Filed under: 洋画 — Bonat @ 7:57 pm

 独立記念日の前夜。ワシントンDCのFBI本部に設置されたサイバー犯罪部に異変が起こった。交通、通信、原子力、水道などのあらゆる全米のインフラを監視するシステムに、何者かがハッキングを仕掛けてきたのだ。この部署を指揮するボウマン部長は事態を重く見て、FBIのブラックリストに乗っているハッカーたちの一斉捜査を部下に命じる。
 その頃、ニューヨーク市警統合テロ対策はんのジョン・マクレーン警部補は、管轄外であるニュージャージー州の大学に立ち寄っていた。しばらく連絡を取っていない分かれた妻との娘ルーシーと会うためだった。ところが美しい女子大生に成長したルーシーは、ボーイフレンドと一緒にいるところに突然現れた父に猛然と反発。すげなく娘に立ち去られたマクレーンは、上司からの無線連絡で更に己の不運を思い知らされる。FBIからのお達しで、ニュージャージー州内に住むマットというハッカーの身柄を確保し、ワシントンDCのFBI本部に連れて行けというのだ。
 渋々マットのアパートを訪ねたマクレーンは、そこで謎の一味に襲撃される。一瞬の機転を利かせて敵の銃弾を潜り抜けた彼はマットとともに車に乗り込み、ワシントンDCを目指す。一味はガブリエル率いるテロ集団の傭兵部隊だった。マットはガブリエルがこれから実行しようとしている壮大なテロ計画を知らぬまま彼のこいびとであるマイから依頼されたプログラムの開発を請け負っていたのだ。すでにマット意外にこの見にかかわったハッカー達は、口封じのためガブリエルの手下によって全員が’オフライン’化されていた。
 やがて夜が明けマクレーンとマットの車がワシントンDCにたどり着いたとき、街では異常な交通渋滞が発生していた。大変な騒ぎの中、マクレーンに連れられてボウマン部長と対面したマットは、ガブリエルがインターネット上に流した不気味な映像を目の当たりにして「これは”ファイアーセール”だ」と呟く。”ファイヤーセール”とは、国のインフラに対する組織的なサイバー攻撃を意味するハッカーのスラングだ。ガブリエルはコンピューターで管理されている全米のライフライン全てをコントロール下に置き、国家そのものの乗っ取りに成功しようとしていた。
 FBI本部を離れて市街地に出たマクレーンたちに、再びマットを殺害しようとする傭兵のヘリコプターが襲い掛かる。辛くも絶体絶命の危機を脱したマクレーンは、マットの協力を得て敵の行動を先読みし、アメリカ史上最悪のサイバー・テロを食い止めようと必死の奔走を始める。ガブリエルの最終的な目的はいったい何なのか。マットを守るマクレーンの身元を調べ上げたガブリエルは、この手強い邪魔者を始末するため、彼の娘ルーシーの存在に目をつけるのだった・・・・・・。

監督:レン・ワイズマン
出演:ブルース・ウィリス  ジャスティン・ロング  マギーQ  ティモシー・オリファント  
          メアリー・エリ    ザベス・ウィンステッド

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殯(もがり)の森  ・2007年6月23日公開・

Filed under: 邦画 — Bonat @ 7:03 pm

 奈良県東部の山間地。自然豊かなこの里に、旧家を改装したグループホームがある。ここでは軽度の認知症を患った人たちが、介護スタッフとともに共同生活をしている。その中の一人、しげき(うだしげき)は、33年前に妻・真子(ますだかなこ)が亡くなってからずっと、彼女との日々を心の奥にしまい込み、仕事に人生を捧げ生きていた。

 そして今、しげきは亡き妻の想い出と共に静かな日々を過ごしていた。誰も立ち入ることの出来ない、しげきと妻だけの世界。そのグループホームへ新しく介護福祉士としてやってきた真千子(尾野真千子)もまた心を閉ざして生きていた。子どもを亡くしたことがきっかけで夫(斉藤陽一郎)との別れを余儀なくされたのだ。つらい思いを抱えながらも、真千子は毎日を懸命に生きようとしていた。

 ある日、亡き妻の思い出の詰まったリュックサックを、そうとはしらず何気なく手にとった真千子を、しげきは突き飛ばしてしまう。自信を失う真千子を、主任の和歌子(渡辺真起子)は静かに見守り、「こうしゃんなあかんってこと、ないから」とそっと励ます。次第に、真千子は自分の生き方を取り戻し始める。そして毎日の生活の中で、やがて心打ち解けあっていく、しげきと真千子。

 真千子は、しげきと一緒に妻の墓参りに行くことになるが、途中で真千子が運転する車が脱輪してしまう。助けを呼びに行く真千子。しかし、事態は思っても見ない展開になるのだった・・。

監督・脚本・プロデュース:河瀨直美
撮影:中野英世
照明:井村正美
録音:阿尾茂毅
美術:磯見俊裕
音楽:茂野雅道
演奏:坂牧春佳
海外:Executive Producer: Hengameh Panahi /Supervising Sound Editor:David Vranken
支援:文化庁 /With the participation of the Centre National de la Cinématographie
製作:組画+celluloid dreams productions+ビジュアルアーツ専門学校大阪/97分/ドルビーSR
宣伝・配給:組画

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ジェイムズ聖地へ行く  ・2007年6月23日公開・

Filed under: 単館系, 洋画 — Bonat @ 6:50 pm

青年ジェイムズが聖なる地、エルサレムへの巡礼で遭遇したものは?

敬虔なクリスチャンで、純真無垢な心の青年ジェイムズはアフリカの村出身。村の次の牧師に任命されたジェイムズは聖なる地、エルサレムへと巡礼の旅に出かける。イスラエルの空港に着いた途端、入国審査で不法労働者と間違えられパスポートを押収されて留置場へ放り込まれてしまう。ある人に助け出されたのは良かったが、身に覚えのない保釈金の借金を負わされ 働かされるハメに。薄暗い共同部屋に住む事になった彼は、朝から晩まであちこちへ駆り出され掃除をして回る。これも神に試されているに違いないと固く信じて真摯に働くうち、世話をしているボスの父親に気に入られ、その老人の助言から金儲け主義のルールを理解していく。ルールに目覚めたジェイムズにはどんどん仕事が入ってきて、やがて地元の教会では有力者となって皆の尊敬を勝ち得るまでに。搾取する側、される側。果たして彼は約束の地、エルサレムにたどり着けるだろうか………。

日本語タイトル:ジェイムズ聖地へ行く
原題:James’Journey To Jerusalem
2003年イスラエル作品
87分 / カラー / 35mm / ビデオ上映(日本国内)
言語:English+ヘブライ+ズールー(日本語字幕:落合寿和)
監督:ラアナン・アレクサンドロヴィッチ
プロデューサー: アミール・ハレル
脚本:ラアナン・アレクサンドロヴィッチ、サミ・デュニアス
撮影:シャロン・デ・メイヨ
編集:ロン・ゴールドマン
美術:アミール・ドヴ・ピック
衣装:マヤ・バースキー
録音:デヴィット・リス
音楽:ローナン・ネェゲル
出演:シアボンガ・シブ  アリー・エリアス サリム・ダウ

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東京:アップリンク X
大阪:シネ・ヌーヴォ X

イラク -狼の谷-   ・2007年6月23日公開・

Filed under: 単館系, 洋画 — Bonat @ 6:23 pm

イラク北部クルド自治区-同盟国であるはずのアメリカ兵に突然司令部を襲撃され、屈辱的な姿で連行されたトルコ兵士は、一通の手紙を友に送り、自殺。復習を託された元トルコ諜報員ポラット(ネジャーティ・シュシュマズ)はたった数人の仲間と友に、同胞の誇りを汚した指揮官サム・マーシャル(ビリー・ゼイン)率いるイラク駐留アメリカ軍の元へ向かう。
サムを呼び出したポラットらは武装したアメリカ軍に囲まれるが、サムが椅子に座った瞬間ポラットたちが仕掛けた爆弾も作動し始めた。両者にらみ合いの中、トルコ兵たちと同じ格好で報道陣に写真を取らせろと要求するポラット。しかし、サムは盾にするためにクルド人の子供たちも呼んでいた。最初の対決はポラットの負けだった。

その後、ポラットらはサムを暗殺するために身を潜めていたバザールで自爆テロに巻き込まれる。爆破と共に突如、全身から血を流して足をなくした人々が広場にあふれる地獄のような惨劇が目の前に広がった。その実行犯はサムが指揮した結婚式の襲撃で、幼い息子を亡くした父親だった。爆破をポラットの仕業と激怒するサムに、追い詰められたポラットは、同じく結婚式場で自分の花婿を殺された女性レイラにかくまわれ、アラブ人たちの集落で過ごす間にサムの更なる残虐な襲撃の実態を知る。
そして、奇しくもレイラの育ての父ケルクーキ導師を暗殺するためにサム率いるアメリカ軍がポラットたちの潜む集落を包囲。両者は再び出会う。理想国家建設のために力による支配を繰り広げるサムの正義。サムの非道な政策により子供たちまで血を流して死んでいくイスラムの同胞の復讐を誓うポラットの正義。
ついに、最後の戦いが始まった-。

監督:セルダル・アカル
出演:ネジャーティ・シュシュマズ ハッサン・マサード ビリー・ゼイン ゲイリー・ビジー

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図鑑に載ってない虫  ・2007年6月23日公開・

Filed under: 単館系, 邦画 — Bonat @ 4:32 pm

フリーライターの「俺」は「月刊 黒い本の美人編集長(水野美紀)から、”死にモドキ”を使い一回死んで、死後の世界をルポするように強引に依頼され、エンドーとともに”死にモドキ”を探す旅に出る。

当てのない旅を始める彼らは、まずは手がかかりになるカメラマンの真島(松重豊)を探し始めることに。ルポが締め切りに間に合わなければ美人編集長に半殺しにされる・・・。

「俺」はある中のオルゴール職人のエンドーを強引に呼び出した。常に金に困っているエンドーは、わずかなギャラにもかかわらずこの危険な仕事をすぐに引き受ける。
2人で真島のアパートに行くが、真島はすでに外出した後で行方が知れない。

彼らは元SM嬢で自殺願望を持つサヨコ、ヤクザの目玉のおっちゃん(岩松了)とその弟分のチョロリと合流して謎めいた世界、奇怪な人々と遭遇しながら”死にモドキ”を探す。

今まで誰も見つけられずにいた”死にモドキ”は果たしてみつかるのか!?命を懸けた「俺」のルポは完成するのか?

小ネタ大ネタ満載の三木ワールドが物語を縦横無尽に引っ張る。

 異色のキャストを構成作家の監督が指揮をとり、主要キャストの菊池凛子が、この作品を撮り終えた後に自身を取り巻く環境が一変したりと話題に事欠かない本作品。
 「シナリオで魅せる映画はDVDで見たほうが良い」との声に、語弊を感じさせる作品だ。
 「良い映画は、何処で、何で観ても良い」のだ。
 若くして数々の名作に名を連ねる伊勢谷友介がベタ有り、シュール有りの笑いを軽快に演じ、三木作品を体現し続ける岩松了、ふせえりなどが脇を固める。日頃、各メディアに「バランスの大切さ」を説き続ける三木聡の一つの区切りとなるだろう。
(Bonat)

監督・脚本:三木聡
出演:伊勢谷友介 松尾スズキ 菊池凛子  岩松了 ふせえり 水野美紀 
松重豊 笹野高史 三谷昇 渡辺裕之 高橋恵子

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6月 19, 2007

ラッキー・ユー  ・2007年6月23日公開・

Filed under: 洋画 — Bonat @ 2:55 pm

華麗で残酷な歓楽街=ラズベガスで、プロ・ポーカープレーヤーのハック・チューバー(エリック・バナ)はどんな時も徹底的に勝負する大胆不敵なプレーヤーとして知られていた。しかし、私生活での人間関係には慎重で女性とに本気の関係を避けていた彼に、人生の転機が訪れる。それは、幸運をもたらす運命の女性=ビリー・オファード(ドリュー・バリモア)との出会い。そして、父親にしてポーカー界の伝説的存在であるLC’チーバーを超えて念願の世界ポーカー大会で優勝すること…。未来を信じるのならば、新たな人生を手に入れるのならば、ハックは自らの人生を映し出すようなプレイでポーカー大会に勝利し、そして、これからの人生においても人々を魅了してきたカードプレイのような生き方を貫くことをビリーに示さなければならなかった。

監督:カーティス・ハンソン
脚本:エリック・ロス カーティス・ハンソン
原案:エリック・ロス
製作:デニーズ・ディ・ノービ
製作総指揮:ブルース・バーマン
出演:エリック・バナ ドリュー・バリモア ロバート・デゥバル デブラ・メッシング
    ホレイショ・サンズ チャールズ・マーティン・スミス サべりオ・ゲーラ 他

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6月 18, 2007

転校生-さよなら あなた- ・2007年6月23日公開・

Filed under: 邦画 — kuro @ 6:29 pm

両親の離婚を気に、尾道から母とともにかつて幼少期を過ごした信州に転向してきた斉藤一夫。手にする携帯電話には父からもらった小さなピアノのストラップが付いている。尾道に恋人の明海を残し、元気を失っていた一夫だったが、転校してきた善光寺北中学校で幼なじみの一美と再会する。
「大きくなったらあんたのお嫁さんになるって、キスしてあげたじゃない」。
幼少期の二人の思い出を明け透けなく話す一美に対し、戸惑い、恥らう一夫。

一美には山本弘という恋人がいる。彼は一美に一冊の本を手渡しながら話す。
「キェルケゴールの『死に至る病』。一美くんは時々、ふっと自分の空想の物語の中へ入ってしまう癖がある。君にはこの本を貸してあげよう。世界と神、現実と理想、信と知の絶対的対立のうちに、人生の深い意味が見られるのだ」。
弘のその気障りな態度にむっと来る一夫だが、一美とは会話を重ねるうち、昔の勘を取り戻すかのように、自然と呼吸があってくる。

一美の自宅は古くから蕎麦屋を営んでいる。両親と祖父、そして歳の離れた姪が一緒に暮らしている賑やかな日本の家族だ。兄が一人いるが今は東京に放離れて住んでいる。その日一美は一夫を自宅に招く。昔話の流れで二人は、思い出の場所である”さびしらの水場”へと足を運ぶ。
「一夫ちゃん、美味しいのよ、ここの水。だから家の蕎麦も美味しいの」。
柄杓でその水を掬おうとした瞬間、二人は誤って水の中へ身を落とす。急いで這い上がった二人だが、やっと気が付いたとき、一美は一夫へ、一夫は一美へとその身体が入れ替わっていたのだ。

監督:大林宣彦
製作:黒井和夫
プロデューサー:網嶋康男(角川映画) 大林恭子(PSC)
原作:山中恒「おれがあいつで、あいつがおれで」
脚本:剣持亘 内藤忠司 石森史郎 南住根 大林宣彦
音楽:山下康介 
主題歌:寺尾紗穂「さよならの歌」
出演:蓮佛美沙子 森田直幸 清水美砂 厚木拓郎 寺島咲 石田ひかり 田口トモロヲ 窪塚俊介 他

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リサイクル/死界  ・2007年6月23日公開・

Filed under: アジア, 単館系 — kuro @ 5:49 pm

「不滅の愛」3部作がベストセラートとなり、ディンイン(アンジェリカ・リー)は一躍人気作家になった。その映画製作発表の席上、彼女の次回作のタイトルが「鬼域」であり、霊的体験をテーマにした作品であることが発表される。
ところがディンインは、まだ主人公の設定すら出来ておらず、新作「鬼域」は思うように筆が進んでいなかった。
「主人王は長い髪で・・・」、「ある晩、無言電話が三回・・・」、「バスルームに人影が・・・」、彼女は創作メモを書いてはゴミ箱に捨て、削除していった。
そんな中、彼女の周りで奇妙な現象が起こり始める。台所に落ちた見覚えのない”長い髪の毛”、電話を取ると聞こえる”怪奇音”、そして背後に感じる人の気配”。
すべては焦りからくる錯覚なのか、それとも何かの予兆なのか・・・。ディンインは現実と虚構の間で混乱し始める。
不気味な気配を振り払うかのように、一心不乱に執筆を続けるディンイン。
「エレベーターが7階で止まる。通路の先には・・・」、そしてまたしても小説通りことが起こる。
止まったエレベーターに乗ってきたのは、死人のような顔色をした老婆と女の子。1階で降りたディンインが後ろを振り返ると、2人はあるはずのない地階に沈んでいったのだ。叫びだしたい衝動を抑えながら通路の先へと逃げ出すディンイン。
そこで彼女が見たものは、まるで世紀末のような死の世界だった・・・。

監督・脚本・製作・編集:オキサイド・パン ダニー・パン
出演:アンジェリカ・リー ラウ・シンミン

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6月 17, 2007

大日本人  ・2007年6月2日公開・

Filed under: 邦画, 公開中 — kuro @ 5:37 pm

その男は都内の一軒家に住んでいる。
その男は30代後半で、大佐藤大(だいさとうまさる)という。
その男は取材を受けている。なんでも日本の伝統的な職業についているらしい。
その男は長髪で、意外にオシャレである。
その男は何かあると折り畳み傘を持ち歩き、いつも力うどんを好んで食べている。
その男の家にはいつの間にか住みついた野良猫が1匹いる。名前は分からない。
その男の家には子供の玩具や靴が置いてあり、どうやら独身ではないようだ。
その男は近所の住人に好かれていない。
その男はそこそこの給料をもらっている。
しかし昔はもっともらっていたらしく、自分の祖父の時代は相当なものだったらしい。
その男は時々地方へも出張に出かける。愛知の三河、青森の八戸が多いらしい。
その男は原チャリに乗って時々郊外へ行き、3、4日帰ってこない。
その男が帰ってくると、ちょっとテンションが下がっている時がある。
その男は時々「化ける」という専門用語のようなものを使う。
その男にあまり友達はいないようだ。
その男は名古屋に行くと必ず立ち寄る店があり、カラオケの十八番は「デラ・アモーレ」
その男は時々テレビに出ているらしい。
その男には年老いた祖父が1人いるらしいが、一緒に住んでいない。
その男は両親のことはあまり話そうとはしない。特に母親の話はほとんどしない。
その男の家には昔の変なおまけみたいなものが、たくさん飾ってある。
その男の知り合いの山城さんは大のドーナツ好きである。
その男は別居中の奥さんがいて、年に何回か子供に会う時間をとってもらっている。
その男は興奮するとよく言葉を噛む。
その男は軽い虚言癖があり、困ったことになると前髪で目を見せないようにする癖がある。
その男はどこかでケンカでもしたのか、時々顔中があざだらけの時がある。
その男はふだん小さい男なのに、仕事になると、けっこう大きく感じる時がある。
その男は子供の頃、父親に虐待を受けたことがあるらしい。
その男は自分の仕事を子供にも継いでほしいと、ひそかに思っているらしい。
その男は取材されている人に時々なめられたりすることもあるという。
その男はけっこう優しく、仕事には真面目に取り組むのに、ちょっとしたミスが多く、周りの人に勘違いされることがあるらしい。
その男のしたことで、各地に何万人という人が集まり、彼へのシュプレヒコールが巻き起こったらしい。
その男は時々家の中にまでもカメラが仕掛けられていることがあるらしい。
その男は自分の意と反して、仕方なく仕事をさせられることもあるらしい。
その男は仕事で助けてもらった人の家におよばれする時があるらしい。
その男はどこに行ってもかっこ終悪く、肩身の狭い思いをして暮らしているという。

 上半期一番タイトルを耳にした映画。にも関わらず、内容が表に出なかった事でも話題になった。「哀愁笑い」というジャンルを確立した松本人志の核に触れられる作品に仕上がっていた。何を指して映画というのか?の問いに対する彼なりの解答を感じて欲しい。
(Bonat)

監督:松本人志 
脚本:松本人志、高須光聖
音楽:テイ・トウワ
出演:松本人志 竹内力 UA 神木隆之介 板尾創路

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雲南の少女 ルオマの初恋  ・2007年6月16日公開・

Filed under: アジア, 公開中 — kuro @ 1:59 pm

ルオマは、今日も朝ご飯を食べるや、おばあちゃんが茹でたとうもろこしを籠にいれ背負い、乗り合い自転車で町に出る。”焼きとうもろこしはいかが”市場で大声を上げても客はいない。そんな時、声をかけてくれたのがキャメラマンのアミンだった。1本50銭(日本円7円)のとうもろこしを10本も買ってくれた。だが実は、今のアミンには10本の金5元の小銭さえ家中を探してもない。それどころか家賃も払えず大家から矢の催促を受け、昆明にいる年上の恋人が家賃を持ってくるのを待っている有り様なのだ。
机上にあったヘッドホンステレオを、代金の代わりにとアミンはルマオに渡した。初めて聞く、ヘッドホンステレオから流れるアイルランドの女性歌手エンヤの歌う「カリビアン・ブルー」は、彼女を虜にした。ヘッドホンステレオから流れるメロディーによって、目の前に新しい世界が広がっていく。翌日、アメリカ人の観光案内をしたアミンは、民族衣装に身を包み、焼きとうもろこしを売るルオマの周りに群がる観光客たちが、彼女と写真を撮りたがっているのに目を見張る。彼はルオマに、棚田を風景にして外国人観光客相手の写真撮影をしようと提案した…。
「撮影料金 1枚う 10元」の看板に観光客は列を成した。アミンの作戦は大当たりした。ルオマの唯一の夢は、昆明に出稼ぎに行き、町の男と結婚を決めたルオシアが教えてくれた、重い荷物を運ぶ”エレベーター”に乗ることだった。アミンは必ず昆明に行きエレベーターに乗せてあげると約束してくれた。夢のような楽しい日々の始まりだった。稼いだお金を自慢げにおばあちゃんに渡すルオマ。「ハニの人は騙してお金を撮ったりしないよ、写真を取ってお金を稼ぐなんて誰に教わったの」と言うや、おばあちゃんは口を閉ざすのだった。
そんなある日、写真館に戻った二人をアミンの恋人が待っていた…。彼女はこの村にアミンが写真館を開くお金を出資してくれ、仕送りも続けていた。これ以上お金を出すことはできない、恋人はアミンへ最終勧告を言い渡しにきたのだ。二人が黙って2階の部屋に上がると同時に写真館を後にしたルオマの耳に、大声でののしりあう二人の声がこだまする…。

監督:チアン・チアルイ
出演:リー・ミン ヤン・カーチン

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6月 16, 2007

アコークロー  ・2007年6月16日公開・

Filed under: 単館系, 邦画, 公開中 — kuro @ 11:01 am

眼前に広がる海。過去に傷を負った美咲は、東京から逃げるようにして沖縄に来ていた。向かうは、この地に移り住んだ恋人・浩市の元だ。
浩市の仲間・仁成と秀人と、秀人のおばあも加わった歓迎会。おばあは話のついでに沖縄に伝わる魔物キジムナーについて語り始める。
キジムナーに強く興味をひかれた美咲は、仁成の紹介で若き女流作家・影美(エイミ)に会いにいく。沖縄の霊能者、ユタとしての顔も併せ持つ影美は、土地伝説にも詳しかったからだ。
南国での平穏な日々。しかし、仁成の前妻・早苗が現れてから波風が立ち始める。彼女は仁成との息子・仁太に続く第二子を流産、それが原因で精神不安定となっていた。仁成は息子に近づく早苗を嫌悪し、二度と目の前に現れるなと叱責する。
後日。美咲、浩市の二人は仁成の家を訪れる。そこには秀人も居合わせた。美咲は仁太の気持ちも考え、仁成に早苗との関係修復を勧めていたのだ。ところが、その場に当の早苗が虚ろな表情で再びやって来た。そして、何を思ったか、突如隠し持った草刈り鎌で、仁成に襲いかかった。
突然の惨劇。早苗を止めようとした浩市は、奪い取った鎌を誤って彼女の胸に突き立ててしまう。おまけに、なお暴れる早苗に、今度は美咲がとどめを刺すことになるのだった。
絶命した早苗。四人は、事件を隠蔽するため早苗を人里離れた湖の奥底へと沈めてしまう。だが、良心の呵責からか、以後彼らの精神が変調を来し始める……。

監督:岸本司 
音楽:ji ma ma
出演:田丸麻紀 忍成修吾 エリカ 清水美砂 他

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ブリッジ  ・2007年6月16日公開・

Filed under: 単館系, 洋画, 公開中 — kuro @ 10:52 am

全長:2,790m、高さ:230m、海までの距離:66m。毎年900万人の観光客が訪れるサンフランシスコの象徴、ゴールデンゲート・ブリッジ。そこはアメリカを代表する観光地であると同時に世界最大の自殺の名所でもある。2004年から2005年にかけての1年間、カメラは美しく巨大な橋を撮り続けた。『ブリッジ』は、そこで繰り広げられた命の記録である。

”自殺”それは、悩める現代社会が抱える最大の問題のひとつ。本作は、いまだかつていかなるフィルムメーカーも避けてきたそのタブーに、映画史上はじめて真正面から向き合う。マーティン・スコセッシ監督の『救命士』やピューリッツァー賞受賞の同名小説を映画化したアラン・パーカー監督作『アンジェラの灰』など、数々の社会派映画の傑作を製作して高い評価を受けてきたハリウッドの敏腕プロデューサー、エリック・スティールは、ニューヨーカー誌に掲載されたタッド・フレンドの書いた「ジャンパーズ(飛び降りる人々)」という記事を読み、大きな衝撃を受けた。その記事はゴールデンゲート・ブリッジに自殺防止策を設置するための運動にも参加するスティールは語る。
「この問題を黙殺することは何の解決にもならない。閉ざされた扉、密閉された部屋に突破口を見出すことだけが、自殺者を減らす唯一の方法だと私は信じている」

本作は2006年のトライベッカ映画祭でワールド・プレミア上映された後、全米で大激論を巻き起こし、現在世界各国の数多くの映画祭からの熱烈な招待を受ける一方、一部の保守的な映画祭からはあまりにセンシティブな内容という理由で上映拒否も受けている。

監督・プロデューサー:エリック・スティール
撮影:ピーター・マッキャンドレス
音楽:アレックス・ヘフス
登場人物:ジーン・スプラーグ エリザベス”リサ”スミス フィリップ・マニコー デヴィット・ペイジ 他

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6月 14, 2007

ラストラブ  ・2007年6月16日公開・

Filed under: 邦画, 公開中 — kuro @ 7:36 pm

かつてニューヨークのジャズシーンを賑わしたサックスプレイヤー、阿川明は、妻の死をきっかけに、自分のための人生に終止符を打った。夢を追いかけるあまり妻を死なせてしまったと自身を責め続け、これまでの生活を捨て、一人娘とひっそり暮らしていた。ある日、ふとしたことで清掃局に勤める若い女性、結と出会う。最悪の出会いをした二人は、ニューヨークで再会。この偶然の出来事が、やがて二人の運命を大きく変えていく・・・。男が最後に女に残したものは、愛を信じ強く生きる力。女が男に渡したものは、夢と誇り。たとえ人生にどんな結末が用意されようとも、人を愛することの醍醐味と人生をあきらめない勇気を伝える物語。単純な情愛では片付けられない、成熟したラブストーリが誕生した。

監督:藤田明二
原作:Yoshi
主題歌:絢香
出演:田村正和 伊東美咲 森迫永依 片岡鶴太郎 ユンソナ 他

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アポカリプト  ・2007年6月16日公開・

Filed under: 洋画, 公開中 — kuro @ 7:13 pm

シュガー・パウ(ルディ・ヤングブラッド)は、中央アメリカのジャングルで生きるハンターの子孫。部族長の父、フリント・スカイ(モリス・バード)の指導の下、仲間たちと狩にいそしむ彼は、地上の楽園のような環境の中で、恐怖とも争いとも無縁の平和な生活を送っている。家族は妻のセブン(ダリア・ヘルナンデス)と、幼い息子のタートル・ラン(カルロス・エミリオ・パエズ)。さらに夫妻には、まもなく二人目の子供が誕生する予定だった。
そんなジャガー・パウ達の幸せな日々が、突然破壊される時がやって来る。村が、都会からやってきたマヤ帝国の傭兵の手で焼き討ちにあったのだ。とっさに、妻子を深い涸れ井戸の中に隠すジャガー・パウ。だが、抵抗むなしく捕まった彼は、父を目の前で殺されたあげく、他の仲間達と共にジャングルから連れ去られてしまう。
川を渡り、山を越え、ジャガー・パウたちは街にたどりついた。同じ村の女たちが奴隷として売買されるのを見て、ジャガー・パウと仲間は怒りに震えるが、両手を縛られ、棒に身体をくくられている彼らには為す術がない。そんな彼らを待ち受けていたのは、奴隷よりも更に残酷な運命–干ばつを鎮めるための生け贄の儀式だった。

監督・製作:メル・ギブソン
脚本:メル・ギブソン ファラド・サフィニア 
出演:ルディ・ヤングブラッド ダリア・ヘルナンデス ジョナサン・ブリューワー ラオウル・トルヒーヨ

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