映画ブロイラー

7月 9, 2007

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ ・2007年7月7日公開・

Filed under: 邦画 — kuro @ 8:40 pm

北陸の山間部。うだるような夏の暑さに閉じ込められた集落、とある日。和合(わごう)曽太郎とその妻加津子が、不慮の交通事故死を遂げた。その葬式の日、女優を目指して上京していた長女・澄伽(すみか)が4年ぶりにふらりと舞い戻った。
迎える和合家は、後妻である加津子の連れ子で長男(兄)の宍道(しんじ)、その妻・待子、次女(妹)・清深(きよみ)。女王のごとく傲慢に振る舞いだした姉の、とりわけ妹に対する怒りは普通ではなかった。清深も、そしてなぜか異常に澄伽に気を遣う宍道も、それを甘んじて受け入れている。人の好い待子だけは、そのことを不思議に思っていた。

それは4年前。女優を目指すための上京を反対された澄伽は、激しい口論のあげく逆上し、父親の曽太郎をナイフで切りつけようとして、止めに入った兄の額に消えない傷跡を作った。それでも諦め切れなかった澄伽は、上京資金を作るためにクラスメート相手の売春を始める。
そんな姉の姿を間近で見ていた清深は、湧き上がる創作の衝動を抑えきれず姉の痴態の一部始終を漫画に書いて投稿する。とことがなんとそれが新人賞受賞作としてホラー漫画雑誌に大々的に掲載されてしまった。村の人々に家族と自分自身の恥が暴かれ、結果的に澄伽は逃げるように上京することとなったのだ。
所属事務所から電話で解雇通告された澄伽はなお、「周りが自分の特別さに気づかない」と勘違いする。仕送りをしてもらえないことで兄を責めながらも、女優へのきっかけを掴むために、新進映画監督・小森哲夫に手紙を書く。それに思いがけず返事が来て、文通が始まる。
嫁である待子にいっさい手を触れようともせず、澄伽が帰って来てからは今までに増してつらくあたる宍道。妹へのいたぶりを続ける澄伽。だがある日、小森から澄伽へ映画出演の話が舞い込む。澄伽は清深を許し、やっと普通の家族として出直せると思っていた。
しかし4人の物語はここからが本番だった。
「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ。」
なにものかになろうとして、なにものにもなれない・・・和合家の物語は新たなる幕を開けようとしていた。

監督・脚本:吉田大八
原作:本谷有希子「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
主題歌:チャットモンチー「世界が終る夜に」
プロデューサー:柿本秀二 小西啓介 鈴木ゆたか
撮影:阿藤正一
照明:藤井隆二
録音:矢野正人
美術:原田恭明
編集:岡田久美
出演:佐藤江梨子 佐津川愛美 永作博美 永瀬正敏
配給:ファントム・フィルム

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ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ

Filed under: 邦画 — kuro @ 5:39 pm

世界最大級の沖縄美ら海水族館に、新任獣医としてやってきた植村一也(松山ケンイチ)。海獣課に配属になり、イルカの餌になる魚のひれを切り落とす作業や、プールの掃除を一日中させられ、自分は飼育員ではなく獣医なのにと不満に思っている。イルカのことをよく知らなければ治療も出来ない、データを見るだけの獣医ならいらない、それが福原館長(山崎努)の考えだった。たたき上げの先輩飼育員・比嘉(池内博之)と激しくぶつかったり、その様子を見守る飼育員・ユリ(坂井真紀)や中村課長(利重剛)に獣医としての心得を学んだり、七海(永作博美)のカフェで少し癒されたりしながら働く毎日。遠距離恋愛中の恋人・陽子(西山茉希)からのメールが心の支えだが、忙しさと、理想と現実の狭間で徐々にすれ違いを感じている。
3頭もの子供を生み育ててきたために水族館の”ビッグマザー”と呼ばれる、イルカのフジにもようやく受け入れられ、沖縄での生活にも慣れてきたある日、突然事件が起こる。フジの尾びれがが壊死しはじめたのだ。一也をはじめ、飼育員達は、懸命に治療するが、原因不明の壊死は止められず、尾びれを切除することに。自分の判断、治療は本当に正しかったのだろうか。一也は、獣医師としての自分を責める。一命は取りとめたものの、尾びれを失ったフジは泳ぐことをやめ、プールの隅で浮いているだけ・・・・・・。
母親に捨てられたと思い、学校にも行かず毎日フジに会いに来ていた少女ミチル(高畑充希)は、そんなフジを見て「泳げないイルカはイルカじゃない!」と一也に言い放つ。ただ生かすだけの治療に疑問を感じ始めた一也は、アメリカのタイヤメーカーが海がめの手びれをゴムで作ったことがあると本で知り、館長に相談。タイヤメーカーのブリヂストンに、フジの人工尾びれ作ってほしいと単身交渉に向かう。
もう一度藤を泳がせてやりたい-。みんなの気持ちが一つになった時、イルカと人間の暑い夏がはじまった。

監督:前田哲
脚本:川嶋澄乃 松本稔
撮影:笠松則通
照明:石田健司
美術:磯貝俊裕
録音:小川武
音楽:上野洋子
原案:岩貞るみこ「もういちど宙へ」
主題歌:みつき「大切なもの」
出演:松山ケンイチ 池内博之 坂井真紀 永作博美 山崎努
配給:松竹

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上映劇場情報

天まであがれ!!   ・2007年7月7日公開・

Filed under: 単館系, 邦画 — kuro @ 4:37 pm

鈴木天馬(10歳)は、父親と死に別れ、東京から父のふるさとで、母の実家がある浜松に転校する。大都会と違う浜松での生活に天馬は馴染めず、学校でもなかなか友達ができない。

そんなある日、社会科の授業で浜松まつりの話題が出たとき、ささいな言い争いの中で、「昔、お父さんは、でっかい凧をつくってあげたんだ」と言ってしまい、同級生のり力也から嘘つきだと詰られ、孤立してしまう。

天馬は幼い頃、お父さんと一緒に作った蛸をあげたことがあった。幼かった天馬の記憶に残る凧はものすごく大きなものだった。ただ、浜松まつりの凧を良く知る周りの子供たちから見れば、「天馬のお父さんは嘘つき」となってしまったのだ。

家に帰った天馬は、まだ整理し終えてない引越しの荷物の中から、父・良介が作った蛸を探し出す。手作りのその凧は、浜松まつりの凧を小さくしたような凧で、天馬の名前の由来である背中に翼を持った馬が天空に駆けあがる絵が描かれていた。

次の日、天馬は河川敷でこの凧をあげてみるが、天馬の凧はなかなかうまくあがらない。何度か試すうちに、うっかり手を離してしまい、あわてて凧を拾いに行くと、怖い顔で睨んでいるじいさんと出会う。じいさんは凧を勝手に手直しし、天馬に糸を持たせ、命令調でアドバイスを送る。凧はするすると大空に舞いあがった。このじいさんこそ、伝説の凧作り名人・中山功(72)だった–

次の日、この凧揚げの様子を見ていたクラスの力也らいじめっ子たちから、「お前が自慢していた凧は、あんなボロい凧なんだ」と言い寄られる。負けん気の強い天馬は、またしても「じゃぁ、けんか凧をやろう!」と言ってしまう。天馬は、一緒に暮らす従姉の溝口楓(17歳)に相談し、いつかのじいさんに会い、けんか凧の手助けを申し出るのだった。

中山じいさんは、息子の死をきっかけに凧づくりから遠ざかっていたのだが、天満の情熱に心動かされ、天馬の凧を作り直し、天馬にけんか凧の勝ち方を教えることに–

天馬と中山じいさんの出会いは、二人の凧への思いに火をつけた。二人は、じいさんが作りかけのまま長年ほったらかしにしていた25帖の大凧を完成させようと誓う。

「この凧あげたら、お父さん見てくれるかなあ?」
天馬と中山じいさんの大凧は上がるのだろうか?
天馬の願いは天までとどくのか?

監督:横山一洋 
脚本:本田光
プロデューサー:稲葉大輔 吉田晴彦 小川勝広
出演:鈴木達也 佐津川愛美 宍戸錠

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こわい童謡 表の章  ・2007年7月7日・

Filed under: ホラー, 邦画 — kuro @ 4:03 pm

東京郊外の名門校、聖蘭女学院。転校生の正木彩音(多部美華子)は奇妙な幻聴に悩まされていた。そんな時、寮のルームメイトで同じ合唱部員の小川奈々香(秦みずほ)が手首を切り自殺する。死の直前、奈々香は「かごめかごめ」を口ずさんでいた。
さらに合唱部の部長、染谷未紀(近野成美)も失踪する。未紀を探す彩音はトイレで首を吊ったまま「とおりゃんせ」をささやく未紀の異様な姿を目撃する。衝撃で気を失った彩音は保健室で目覚める。合唱部の顧問、栗原美咲(霧島れいか)と彩音はトイレを尋ねるが、未紀の痕跡は無い。あれは夢?そんなはずは・・・。
新たなルームメイト、二宮沙世(しほの涼)も深夜、彩音の目の前で「はないちもんめ」を口ずさみながら、おぞましい姿のまま失踪する。失意の彩には図書室で偶然手にした古書の一節から、一連の事件に童謡が絡んでいることに気づく。童謡に秘められたメッセージの通りに事件がおきている!?
彩音は元合唱部員の真壁亜里沙(悠木早矢)と出会う。亜里沙によると、この学校には過去にも失踪や自殺が相次いでいたという。そしてそれは、合唱部が練習をしている音楽室の呪いのせいだと話す。そんな亜里沙も「ひらいたひらいた」の歌詞をなぞるように全身を締め上げられ惨殺される。
全てが幻?この学校に何が?彩音は一人で事件の謎に立ち向かおうとする。しかしそんな彩音にさらなる悲劇が襲いかかる!

監督・脚本:福谷修
音楽:原田勝通
プロデューサー:伴野智 柳原祥広
撮影:福田陽平 
照明:中村晋平
録音:治田敏秀
美術:黒川通利
助監督:福田尚子
主題歌:志方あきこ
出演:安めぐみ 松尾敏伸 石坂ちなみ 多部美華子 津田寛治
制作:東北新社 東京テアトル・ジェネオンエンタテインメント
配給:東京テアトル

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