2054年パリ。世界的規模で成長を続ける医療関連の複合企業体アヴァロン社の女性研究者イローナが何者かに誘拐された。
アヴァロン社の最高経営責任者ダレンバックは地方検事レパラスに捜索を依頼、レパラスは警察の中で最も反抗的で向う見ずだが、捜査の腕も一番のカラス警部を責任者に指名した。
すぐに捜索チームは結成され、あらゆる可能性を考慮し、さまざまな方面から捜査員たちがイローナの足跡を追った。カラスは、イローナが誘拐される直前、最後に会っていた人物で、同じくアヴァロン社の職員でもある姉のピスレーンが元アヴァロン社の研究所の主任研究員で、現在アヴァロン社の無料クリニックに勤務するムラー博士と会ったことを知る。ムラーが何かを知っていると直感したカラスは、早速彼への聞き込みを行い、イローナがプロジェリアと呼ばれる子供を襲う早老症治療の研究をしていたことを聞かされる。だが、イローナの行方についての手がかりは何も見つけることが出来なかった。
カラスはピスレーンから、アヴァロン社の最高経営責任者ダレンパックがイローナの教育費をすべて支払っていたことを知らされ、ダレンバックが何か隠しているという疑念が浮かび上がる・・・。
監督・デザイン原案:クリスチャン・ヴォルクマン
オリジナルビジュアル・コンセプト:マーク・ミアンス
脚本:アレクサンル・ド・ラ・パトリエール マチュー・デラポルト
キャラクターデザイン:ジュリアン・ルノー
3D監督:アルフレッド・フラツァニー
アートディレクター:パスカル・パルデス
キャラクターテンプレート監督:ジェローム・デヴゥーニュ
モーションキャプチャー・スーパーバイザー:レモ・バーン
フェイシャル・エクスプレッション・テクニカルスーパーバイザー:オリヴェル・ルノー
モーションキャプチャー・撮影技術監督:フレデリック・ヴァンデンベルゲ
キーフレームアニメ監督:ピエール・アヴォン
作曲・編曲:ニコラス・ドット
声の出演:ダニエル・クレイグ キャサリン・マコーマック ジョナサン・プライス イアン・ホルム ロモーラ・ガライ
公式サイト
シリーズ19作目をむかえたアンパンマン。
今年の夏の主人公は、シャボン玉城に住むシャボン玉のプルンちゃん。
小さながんばりや、クリームパンダちゃんも大活躍します。
シャボン玉姫といっしょに町のシャボン玉ショーに出ているプルンの悩みは、
ほかのシャボン玉ガールズのような大きなシャボン玉をつくれないこと。
くやしさのあまりステージをさぼってしまいます。
そんなある日、クリームパンダといっしょに森の谷底に
落っこちてしまったプルンは、たくさんあぶない目にあったあと、
アンパンマンに助けられて、シャボン玉城へ帰ります。
ところがお城は、ばいきんまんが発明した気味の悪いシャボン玉に
支配されていました。
みんなを助けられるのは、ちっちゃくても不思議なパワーをもつプルンの
シャボン玉しかありません。
がんばれ、負けるなアンパンマン!
「アンパンマン体操」の一節「♪もし自信をなくしてくじけそうになったら」を
モチーフに「あくらめないこと」の大切さを描いた第19作は、ことし88歳を
むかえた原作者やなせたかし氏からの「君にしかできないことがきっとある」
というメッセージ。
水野真紀が、シャボン玉のようにはずむかわいいプルンの声を
いきいきと演じます。
原作:やなせたかし
監督:矢野博之 日巻裕二
声の出演:戸田恵子 中尾隆聖 水野真紀 榎本加奈子
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ハリー・ポッターはホグワーツ魔法魔術学校の5年生になる日を心待ちにしながら、長く孤独な夏を耐えていた。底意地の悪いダーリズー一家と一つ屋根の下にいるだけでもつらいのに、クラスメートはおろか、親友のロン・ウィーズリーやハーマイオニー・グレンジャーからも便りがない。それどころか、ヴォルデモート卿と対面したあの日以来、ハリーに話しかけてくる者は誰一人いないのだ。ようやく一通の手紙が届いたが、楽しいことが書いてあるわけではない――それは、ホグワーツから除籍されるという通知だった。除籍の理由はホグワーツ以外の場所で、しかも魔法の使えない“マグル”の前で魔法を行使したこと。この場合マグルとは、いじめっ子のいとこ、ダドリー・ダーズリーである。ハリーとダドリーは2人組のディメンター(アズカバンの看守で吸血鬼)から奇襲を受け、ハリーはやむなく応戦した。いわば正当防衛だ。
ハリーが自己弁解できる唯一の機会は魔法省で開かれる尋問会だが、それも魔法省の大臣コーネリアス・ファッジがおしるし程度に開いたものだ。ファッジは密かにハリーの永久追放をもくろんでいたが、あいにくハリーは無罪放免になった。これもホグワーツの名校長アルバス・ダンブルドアのおかげである。ところがホグワーツに戻ったハリーは、今までになく居心地の悪さを感じる。どうやら魔法界の住人たちは、ヴォルデモート復活の一件をハリーの作り話と信じ込んでおり、ハリーの人格を疑っているらしい。
孤立無援におちいったハリーは不吉な夢にうなされるようになる。もっと悪いことに、いちばん頼りにしてきたダンブルドア校長が急につれない態度をとり始めたではないか。
一方、ファッジはダンブルドアとホグワーツの生徒――特にハリー――の動向を警戒してホグワーツに目つけ役を送り込む。それが、闇の魔術に対する防衛術の新任教師ドローレス・アンブリッジだ。しかし、アンブリッジ先生が教える“魔法省お墨つき”の防衛術では、ホグワーツに迫り来る闇の力にとてもたちうちできない。ハリーは、ロンとハーマイオニ―に説得されて立ち上がる――校内の有志を集めて“ダンブルドア軍団”を結成し、闇の魔術から身を守る方法をみんなにレクチャーして、きたる壮絶な戦いに備えようと決意したのだが……。
監督:デイビッド・イェーツ
製作:デイビット・ヘイマン デイビット・バロン
脚本:マイケル・ゴールデンバーグ
撮影:スワボミール・イジャック
美術:スチュアート・クレイグ
編集:マーク・デイ
音楽:ニコラス・フーパー
視聴効果監修:ティム・バーク
衣装:ジャニー・ティマイム
クリーチャーとメイクアップ効果:ニック・ダドマン
出演:ダニエル・ラドクフ ルパート・グリント エマ・ワトソン ヘレナ・ボナム=カーター ロビー・コルトレーン イメルダ・スタントン マイケル・ガンボ
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炎天下、果たしなく続く砂漠を行く三蔵法師一行。そう、語られるのはまだ、天竺大雷音寺を目指した途中の物語。
歩き付かれ、水は尽き、感じたままに不平を言悟空が売ったケンカを買う悟浄と八戒。いさめる三蔵。いつもながらの一行は、巨大な墓とそのもとへ駆けて来た大騎馬隊、それを率いる美しい少女に出会う。そして小さな町を見つける。
”虎誠(フーチェン)”というその国は、三蔵を求めていた。驚く一行を、赤いマントに身を隠した拳士が襲う。正体は先ほどの美少女、王女・玲美であった。王宮で三蔵を待っていたのは2匹の亀。呪いにより姿を変えられた、王と王妃だという。玲見は一向に妖怪退治を依頼する。
かつての”虎誠”は、緑豊な森と水源に囲まれ富は栄えた国だった。しかし突然現れた金角と銀角によって一変したのだ。奴らは緑と水をたった1日で砂漠にし、王と王妃を亀に変え、全てを奪った。”虎の民”と呼ばれた勇敢な国民も、あまりの力に立ち向かう勇気を失ってしまう。玲見は一行を引き連れ、金角と銀角がいるという臥龍山へと向かう。
機械仕掛けのわなが次々と襲う中、一行は進む。そこへ凛凛がやって来る。金品をねらい”虎誠”の女官として紛れていた彼女は、王宮で金角と銀角を目撃。山に奴らはいないことを、知らせに来たのだ。悟浄と八戒は玲見のウソに落胆し、三蔵も山を降りようとする。しかし悟空はここまでの道のりで玲美から感じたものを信じ、全員生きて帰ると交わした約束をつらぬこうとする。約束を守らない三蔵に怒りをあらわにして、悟空と玲美は山を登る。雪が舞うところまで来た一面の銀世界で礼を言う玲美に、悟空は”なまか”(=仲間)だろ、と笑った。
2人が着いた小屋は、玲美の祖父、劉星が暮らす家。中は彼の作った機械じかけのカラクリであふれていた。臥劉山はやはり、金角と銀角が住む山ではなかったのだ。
”虎誠”まで戻った悟浄と八戒、三蔵であったが、三蔵は悟空を心配する。悟空と八戒は安全な町に三蔵を残して、悟空を連れ戻しに再び山を登った。だが町は安全ではなかった。三蔵は王宮の衛兵に捕らえられ、金角と銀角の前へ。この国は奴らに支配されていたのだ。銀角に名前を呼ばれる三蔵。答えた者を吸い込んでしまう瓢箪に、三蔵は落ちてしまう。
玲美は金角と銀角に命じられ、劉星が持つ”無玉(むぎょく)”を取りに来たのだった。その玉は、太陽をさえぎる黒い雲を生み出す魔物を、封印から解く力がある。父と母を救うため、仕方がなかったのだ。劉星は玲美に苦言を呈す。国を治めるものとして間違っていると。飛び出す玲美。響く悲鳴!銀角が玲美を捕らえ、悟空の前に現れた。
銀角は”無玉”を奪って黒烈雲で飛び去る。悟空も筋斗雲で後を追う!すさまじい空中戦、地方での激しい争奪戦が繰り広げられるが、決着はつかない。そこで銀角は三蔵の入った瓢箪を出す。悟空が瓢箪を手にする隙に銀角は”無玉”を手に入れる。悟空は三蔵を助けるため、凛凛に名前を呼ばせ、瓢箪の中へ飛び込むのだった!!
瓢箪に吸い込まれてしまった三蔵と悟空。”無玉”により蘇った魔物により、黒い雲に包まれた”虎誠”最悪の状況の中、玲美の心に明るさは、”虎の民”に勇気は戻るのか!?最強の敵・金角と銀角を倒すことができるのか!?
どんな逆境からでも立ち上がる”なまか”たち!三蔵の教えが人々の胸を打ち、悟空の如意棒が悪を撃つ!!物語は、いよいよクライマックスへ向かっていく!!
監督:澤田鎌作
制作:亀山千広
企画:大多亮
プロデュース:鈴木吉弘
脚本:坂元裕二
音楽:武部聡志
撮影:松島孝助
照明:吉角壮介
美術:清水剛
録音:滝澤修
主題歌:MONKEY MAJIK「Aroud The World+GO!空」
イメージソング:高杉さと美「旅人」
出演:香取慎吾 深津絵理 内村光良 伊藤淳史 岸谷五郎 鹿賀丈史
制作プロダクション:シネバザール
配給:東宝
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北大西洋の海に囲まれ、氷に覆われた大地アイスランド。北海道と四国を合わせたほどの国土に、人口わずか30万人が住むその島には、音楽学校が90校あり、合唱団員は6000人、オーケストラは400を数え、バンドやDJは数知れず……。
これまであまり知られることのなかった、多種多様なアイスランドの音楽シーンを描き出すドキュメンタリーが誕生した。アイスランドの首都レイキャヴィークを中心に、ビョークやシガー・ロスといった世界的アーティストから、日本ではあまり紹介されることのないインディーズミュージシャンまで、生のアイスランドの音楽が登場し、私たちを魅了する。
自然を愛し、詩を愛するアイスランドの人々。北極圏に近い小国から、これほどまでに多様なミュージシャンが生まれるに至った背景には何があるのか。そして何が彼らうぃ音楽に向かわせているのか――。
果てしなく続く氷壁、雪に覆われた岩山、冷たく光る海。幻想的で美しい風景と、ビョ―ク、シガー・ロス、ムーム、カラシといったアーティストの、世界各地でのライブ映像やインタビューが交錯する。古代史を詠唱するパフォーマンスでシガー・ロスとも共演しているベガン教の司教ヒルマール・オゥルン・ヒルマルソンが、音楽と詩について語り、アイスランドの著名な映画監督フリードリク・トール・フリドリクソンが、自身が監督した記録映画『ロック・イン・レイキャヴィーク』と当時のシーンを語る。シュガーキューブス時代のビョ―クの映像や、カラシの東京でのライブ映像も貴重だ。さらに見逃せないのが、個性豊かなミュージシャンの数々。ミュージックボックス(オルゴール)などユニークな楽器を用いるバンド、ストリングスにストーンハーブ(石のハーブ)などを加えた大編成バンド、エレクトロニカ、さらにはラップまで、登場する音楽は多岐にわたる。田舎町で結成された少年たちのバンドが、フー・ファイターズが共演するなど、にわかに信じがたい光景も、ここではあり得ることなのだ。
アイスランドのミュージシャンたちは、ジャズやパンクなど、あらゆる音楽を取り入れては、独創的な自分たちの音楽を生み出してきた。それはまた、地理的にも文化的にもヨーロッパとアメリカの中間に位置し、北欧やケルトなどさまざまな文化の影響を受けながら、独自の文化を築いてきたアイスランドの豊かさでもある。
監督したのは、母国アイスランドでドキュメンタリー映画制作を続けるアリ・アレクサンダー&イルギス・マグヌッソン。
アイスランドの火山のように熱く爆発的なエネルギーと、氷河のようにクールで神秘的なサウンドに彩られた奇跡の音楽を、観客はスクリーンで体感するのだ!
このドキュメンタリーには、登場するアーティストやバンドのストーリーを組み込んでいる。スタジオやコンサート会場など、彼らの活動の現場を追い、彼らの視点や考えに密着する。それぞれのストーリーごとにテーマがあり、コンサートの開演や曲のリリースなどで盛り上がりを迎えるようになっている。注目に値するのは、ヒルマール・オゥルンとステインドール・アンデルセンが中世の伝統的な物語をベースにした作品の大がかりなプロデュースを手がける部分だ。ベースとなるのは、運命の女神ノルンが人間界のさまざまな血まみれの人生を織り成す11世紀の詩である。このプロジェクトに対するアーティストの関心は高いという。アーティストたちの多くは、ステインドール・アンデルセンやヒルマール・オゥルンとともに活動した経験がある。ヒルマール・オゥルンは、アイスランドで前衛的なポップ・シーンのパイオニア的存在だ。ほぼすべてのバンドが彼らの影響を受け、何らかの形で彼のサポートを受けている。この2人アーティストと彼らが手がけるプロジェクトが中心的なストーリーとなり、それを取り巻くようにその他のストーリーが組み込まれているのである。
監督・製作・脚本:アリ・アレクサンダー&イルギス・マグヌッソン
プロデューサー:シグルヨン・シグヴァトソン
音楽:ソール・エルドン
音楽デザイン:キャルタン・キャルタルソン
出演:ビョ―ク シガー・ロス ムーム カラシ フー・ファイターズ
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街のあかり ・2007年7月7日公開・
フィンランド、ヘルシンキ。警備会社に夜警として勤務するコイスティネン(ヤンネ・フーティアイネン)は、その朴訥な性格が災いしてか、同僚からも上司からも気に入られず、黙々と仕事をするだけ日々を送っている。友人もいない、愛する人もいない、家族もいない。簡易食堂に行っても、パブに行っても、彼を気にかける人など誰もいないのだ。影のように、彼はヘルシンキの場末で暮らしている。
朝焼けが広がる空の下、コイスティネンは夜勤明けにホットドック屋に向かう。そこではいつもアイラ(マリア・ヘイスカネン)が彼を迎える。そんなコイスティネンをパブで偶然見かけ、その朴訥さと純粋さを見抜き、付け込もうとする危険な男(イルッカ・コイヴラ)がいることを、コイスティネンはまだその頃気づいていなかった。
雲がどんよりと立ち込めるある日のカフェ。休憩時間のコイスティネンに美しい女ミルヤ(マリア・ヤンヴェンヘルミ)が近づいてきた。いきなり彼の前に座り、「あなたが寂しそうだった」と言う。コイスティネンは生まれて初めて恋に落ちた。
月明かりの美しいある夜。突然仕事場にミルヤが訪ねてきた。「会いたかったわ」という言葉とともに。「一緒にウィンドウ・ショッピングを」という彼女の甘い誘惑に抗いきれず、彼は夜のショッピングセンターに彼女をいざなう。宝石店の警備に入るとき、コイスティネンが押した暗証番号をミルヤは見逃さなかった。そしてそれが宝石強盗の罠であることすら彼は気づかなかった・・・。
宝石は強奪され。コイスティネンは逮捕される。1年の服役が言い渡された。
夏がすぎ、秋になり、冬になった。その間アイラだけから手紙がやってくるが、肝心の人から手紙がくることはない。アイラの手紙は読まずに破り捨てられる。
春になった。出所したコイスティネンは簡易宿泊所に居を設け、レストランの皿洗いとして再出発する。しかしコイスティネンにはさらなる不幸が待ち受けているのだった・・・。
監督・脚本:アキ・カウリスマキ
撮影監督:ティモ・サルミネン
出演:ヤンネー・フーティアイネン マリア・ヤルヴェンヘルミ イルッカ・コイヴラ マリア・ヘイスカネン
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北陸の山間部。うだるような夏の暑さに閉じ込められた集落、とある日。和合(わごう)曽太郎とその妻加津子が、不慮の交通事故死を遂げた。その葬式の日、女優を目指して上京していた長女・澄伽(すみか)が4年ぶりにふらりと舞い戻った。
迎える和合家は、後妻である加津子の連れ子で長男(兄)の宍道(しんじ)、その妻・待子、次女(妹)・清深(きよみ)。女王のごとく傲慢に振る舞いだした姉の、とりわけ妹に対する怒りは普通ではなかった。清深も、そしてなぜか異常に澄伽に気を遣う宍道も、それを甘んじて受け入れている。人の好い待子だけは、そのことを不思議に思っていた。
それは4年前。女優を目指すための上京を反対された澄伽は、激しい口論のあげく逆上し、父親の曽太郎をナイフで切りつけようとして、止めに入った兄の額に消えない傷跡を作った。それでも諦め切れなかった澄伽は、上京資金を作るためにクラスメート相手の売春を始める。
そんな姉の姿を間近で見ていた清深は、湧き上がる創作の衝動を抑えきれず姉の痴態の一部始終を漫画に書いて投稿する。とことがなんとそれが新人賞受賞作としてホラー漫画雑誌に大々的に掲載されてしまった。村の人々に家族と自分自身の恥が暴かれ、結果的に澄伽は逃げるように上京することとなったのだ。
所属事務所から電話で解雇通告された澄伽はなお、「周りが自分の特別さに気づかない」と勘違いする。仕送りをしてもらえないことで兄を責めながらも、女優へのきっかけを掴むために、新進映画監督・小森哲夫に手紙を書く。それに思いがけず返事が来て、文通が始まる。
嫁である待子にいっさい手を触れようともせず、澄伽が帰って来てからは今までに増してつらくあたる宍道。妹へのいたぶりを続ける澄伽。だがある日、小森から澄伽へ映画出演の話が舞い込む。澄伽は清深を許し、やっと普通の家族として出直せると思っていた。
しかし4人の物語はここからが本番だった。
「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ。」
なにものかになろうとして、なにものにもなれない・・・和合家の物語は新たなる幕を開けようとしていた。
監督・脚本:吉田大八
原作:本谷有希子「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
主題歌:チャットモンチー「世界が終る夜に」
プロデューサー:柿本秀二 小西啓介 鈴木ゆたか
撮影:阿藤正一
照明:藤井隆二
録音:矢野正人
美術:原田恭明
編集:岡田久美
出演:佐藤江梨子 佐津川愛美 永作博美 永瀬正敏
配給:ファントム・フィルム
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世界最大級の沖縄美ら海水族館に、新任獣医としてやってきた植村一也(松山ケンイチ)。海獣課に配属になり、イルカの餌になる魚のひれを切り落とす作業や、プールの掃除を一日中させられ、自分は飼育員ではなく獣医なのにと不満に思っている。イルカのことをよく知らなければ治療も出来ない、データを見るだけの獣医ならいらない、それが福原館長(山崎努)の考えだった。たたき上げの先輩飼育員・比嘉(池内博之)と激しくぶつかったり、その様子を見守る飼育員・ユリ(坂井真紀)や中村課長(利重剛)に獣医としての心得を学んだり、七海(永作博美)のカフェで少し癒されたりしながら働く毎日。遠距離恋愛中の恋人・陽子(西山茉希)からのメールが心の支えだが、忙しさと、理想と現実の狭間で徐々にすれ違いを感じている。
3頭もの子供を生み育ててきたために水族館の”ビッグマザー”と呼ばれる、イルカのフジにもようやく受け入れられ、沖縄での生活にも慣れてきたある日、突然事件が起こる。フジの尾びれがが壊死しはじめたのだ。一也をはじめ、飼育員達は、懸命に治療するが、原因不明の壊死は止められず、尾びれを切除することに。自分の判断、治療は本当に正しかったのだろうか。一也は、獣医師としての自分を責める。一命は取りとめたものの、尾びれを失ったフジは泳ぐことをやめ、プールの隅で浮いているだけ・・・・・・。
母親に捨てられたと思い、学校にも行かず毎日フジに会いに来ていた少女ミチル(高畑充希)は、そんなフジを見て「泳げないイルカはイルカじゃない!」と一也に言い放つ。ただ生かすだけの治療に疑問を感じ始めた一也は、アメリカのタイヤメーカーが海がめの手びれをゴムで作ったことがあると本で知り、館長に相談。タイヤメーカーのブリヂストンに、フジの人工尾びれ作ってほしいと単身交渉に向かう。
もう一度藤を泳がせてやりたい-。みんなの気持ちが一つになった時、イルカと人間の暑い夏がはじまった。
監督:前田哲
脚本:川嶋澄乃 松本稔
撮影:笠松則通
照明:石田健司
美術:磯貝俊裕
録音:小川武
音楽:上野洋子
原案:岩貞るみこ「もういちど宙へ」
主題歌:みつき「大切なもの」
出演:松山ケンイチ 池内博之 坂井真紀 永作博美 山崎努
配給:松竹
ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ 公式サイトへ
上映劇場情報
鈴木天馬(10歳)は、父親と死に別れ、東京から父のふるさとで、母の実家がある浜松に転校する。大都会と違う浜松での生活に天馬は馴染めず、学校でもなかなか友達ができない。
そんなある日、社会科の授業で浜松まつりの話題が出たとき、ささいな言い争いの中で、「昔、お父さんは、でっかい凧をつくってあげたんだ」と言ってしまい、同級生のり力也から嘘つきだと詰られ、孤立してしまう。
天馬は幼い頃、お父さんと一緒に作った蛸をあげたことがあった。幼かった天馬の記憶に残る凧はものすごく大きなものだった。ただ、浜松まつりの凧を良く知る周りの子供たちから見れば、「天馬のお父さんは嘘つき」となってしまったのだ。
家に帰った天馬は、まだ整理し終えてない引越しの荷物の中から、父・良介が作った蛸を探し出す。手作りのその凧は、浜松まつりの凧を小さくしたような凧で、天馬の名前の由来である背中に翼を持った馬が天空に駆けあがる絵が描かれていた。
次の日、天馬は河川敷でこの凧をあげてみるが、天馬の凧はなかなかうまくあがらない。何度か試すうちに、うっかり手を離してしまい、あわてて凧を拾いに行くと、怖い顔で睨んでいるじいさんと出会う。じいさんは凧を勝手に手直しし、天馬に糸を持たせ、命令調でアドバイスを送る。凧はするすると大空に舞いあがった。このじいさんこそ、伝説の凧作り名人・中山功(72)だった–
次の日、この凧揚げの様子を見ていたクラスの力也らいじめっ子たちから、「お前が自慢していた凧は、あんなボロい凧なんだ」と言い寄られる。負けん気の強い天馬は、またしても「じゃぁ、けんか凧をやろう!」と言ってしまう。天馬は、一緒に暮らす従姉の溝口楓(17歳)に相談し、いつかのじいさんに会い、けんか凧の手助けを申し出るのだった。
中山じいさんは、息子の死をきっかけに凧づくりから遠ざかっていたのだが、天満の情熱に心動かされ、天馬の凧を作り直し、天馬にけんか凧の勝ち方を教えることに–
天馬と中山じいさんの出会いは、二人の凧への思いに火をつけた。二人は、じいさんが作りかけのまま長年ほったらかしにしていた25帖の大凧を完成させようと誓う。
「この凧あげたら、お父さん見てくれるかなあ?」
天馬と中山じいさんの大凧は上がるのだろうか?
天馬の願いは天までとどくのか?
監督:横山一洋
脚本:本田光
プロデューサー:稲葉大輔 吉田晴彦 小川勝広
出演:鈴木達也 佐津川愛美 宍戸錠
天まであがれ!! 公式サイトへ
東京郊外の名門校、聖蘭女学院。転校生の正木彩音(多部美華子)は奇妙な幻聴に悩まされていた。そんな時、寮のルームメイトで同じ合唱部員の小川奈々香(秦みずほ)が手首を切り自殺する。死の直前、奈々香は「かごめかごめ」を口ずさんでいた。
さらに合唱部の部長、染谷未紀(近野成美)も失踪する。未紀を探す彩音はトイレで首を吊ったまま「とおりゃんせ」をささやく未紀の異様な姿を目撃する。衝撃で気を失った彩音は保健室で目覚める。合唱部の顧問、栗原美咲(霧島れいか)と彩音はトイレを尋ねるが、未紀の痕跡は無い。あれは夢?そんなはずは・・・。
新たなルームメイト、二宮沙世(しほの涼)も深夜、彩音の目の前で「はないちもんめ」を口ずさみながら、おぞましい姿のまま失踪する。失意の彩には図書室で偶然手にした古書の一節から、一連の事件に童謡が絡んでいることに気づく。童謡に秘められたメッセージの通りに事件がおきている!?
彩音は元合唱部員の真壁亜里沙(悠木早矢)と出会う。亜里沙によると、この学校には過去にも失踪や自殺が相次いでいたという。そしてそれは、合唱部が練習をしている音楽室の呪いのせいだと話す。そんな亜里沙も「ひらいたひらいた」の歌詞をなぞるように全身を締め上げられ惨殺される。
全てが幻?この学校に何が?彩音は一人で事件の謎に立ち向かおうとする。しかしそんな彩音にさらなる悲劇が襲いかかる!
監督・脚本:福谷修
音楽:原田勝通
プロデューサー:伴野智 柳原祥広
撮影:福田陽平
照明:中村晋平
録音:治田敏秀
美術:黒川通利
助監督:福田尚子
主題歌:志方あきこ
出演:安めぐみ 松尾敏伸 石坂ちなみ 多部美華子 津田寛治
制作:東北新社 東京テアトル・ジェネオンエンタテインメント
配給:東京テアトル
こわい童謡 表の章 公式サイトへ
なぜ彼の心はこれほどまでに傷ついてしまったのだろうか
深い傷を越えた向こう側で本当の自分に出会えるのだろうか
2003年、クリスマス。香港島ランカイフォンのバーで飲めない酒を無理に飲み、クリスマスの雑踏にまぎれようと努力する刑事ポン(金城武)と、そんな彼の親友でもある上司のヘイ(トニー・レオン)は、ターゲットを監視していた。それは、女性ばかりを狙って殺人を繰り返す凶悪犯罪者。遂に動き出したターゲットにぴったり尾行するヘイとポンは追跡の末、見事犯人の家への侵入に成功し、男を逮捕する。疲れ切って自宅に帰ったポンは、ベッドですでに変わり果てた姿になった最愛の恋人を見つける。しかも死んだ彼女のお腹の中には、新しい命が宿っていた……。
3年後。恋人の死から立ち直れないポンは、刑事を辞職し、飲めない酒に溺れ、酔っ払いの私立探偵に成り下がっていた。一方のヘイは彼とは対照的に、億万長者のチャウの娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と幸せな新婚生活を送っていた。
ところが、そんなある日、チャウが、彼の豪邸で何者かに惨殺される。一見、金品目当ての強盗殺人事件として解決するかに見えた。だが、この事件にはいくつも不可解な点があった。強盗殺人にしては残虐すぎる手口に、完璧なセキュリティで見知らぬ者を寄せ付けない自宅への進入法。犯行のプロセスや動機がはっきりしているのにも関わらず、犯人とチャウを結びつける線が見つからないことなど……。謎は増えるばかり。
そこで、父の氏に不審を抱くスクツァンは、ポンに捜査の協力を要請する。酒浸りでもこの事件がただの強盗殺人事件ではないことにピンときたポンは、独自の捜査を開始することに。
一方、ヘイには誰にも言えない隠しごとがあった。ポンの捜査に協力するかたわら、スクツァンには薬を持って眠りにつかせるなど不穏な行動をとるようになる。まるで事件のすべてを握って操るかのように……。そして、スクツァンの身にもまた、危険が襲い掛かろうとしていた。
事件の謎を紐解くに連れ、ポンはやがてヘイまでも疑い始める。そして、捜査線上に浮かび上がったのは、1978年にマカオで起きた惨殺事件。そこには、思いもかけぬ悲しい過去を背負った男たちの運命がかかっていたのだ。
彼は何故復讐しなければならかったのか?
その裏に隠された男たちの深い傷に触れたとき、衝撃の事実に誰もが心を揺さぶられるだろう。
監督:アンドリューラウ アラン・マック
脚本:アラン・マック フェリックス・チョン
主題歌:浜崎あゆみ
出演:トニー・レオン 金城武 シュー・ジンレイ スー・チー チャップマン・トウ
配給:エイベックス・エンタティンメント
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