運命のあなたに――。最高の恋とワインを添えて。
溢れんばかりの日差し、乾いた空気、鼻をくすぐるラヴェンダーの香り。美食家をうならせるトリュフ、オリーブ、ジビエ料理、そしてワイン――。イギリス人でありながら、南フランスのプロヴァンスに住みつき、ワイン造りを楽しみながら人生を謳歌するヘンリーおじさん(アルバート・フィリー)。少年マックス(フレディ・ハイモア)は毎年夏になると、ヘンリーの所有するシャトーとぶどう園(ラ・シロック)で、ヴァカンスを過ごすのが常だった。ヘンリーおじさんは彼にとって、人生の師と呼べる存在だった。
時は流れ負けず嫌いの少年は大人になり、ロンドンの金融界で“豪腕トレーダー”のマックス(ラッセル・クロウ)として、超多忙な日々を送っていた。ヘンリーが授けてくれた叡智と哲学のおかげで、彼は若くして頂点の一歩手前まで登りつめていた。近づいてくる女性たちは多く、贅沢な独身ライフを楽しんではいたが、彼には本当の愛が見えていなかった。
そんなマックスのもとに、10年も疎遠にしていたヘンリーがなくなったとの報せが届く。ヘンリーに最も近い血縁者ということで遺産を得ることになったマックスは、相続と売却の手続きだけを済ませたらロンドンにとんぼ返りするつもりで、20年ぶりにプロヴァンスの地を踏んだ。
レンタカーに付いていたフランス語のカーナビに戸惑いながら、携帯を片手にわき見運転するマックス。次の瞬間、自転車の女性を轢きそうになるが本人は気付かずに、マックスの車は田舎道を走り去っていった。女性は地元のレストラン“ラ・ルネッサンス”のオーナー、ファニー(マリオン・コティヤール)。鼻っ柱の強いファニーは、シャトーの前にその暴走車を見つけて、“仕返し”をしにマックスの前に現れた。それは最悪で最高の、運命の出会いだった。
シャトーに滞在するうち、楽しかった夏の日の記憶が次々とよみがえり、マックスの心はゆれる。そして何よりも彼の心を乱したのは、ファニーの存在だった。猫の手も借りたいほど忙しいファニーのレストランで助っ人にはいった彼は、ついに彼女とのデートの約束を取り付ける。デートの日、地下蔵のワインセラーで〈ル・コワン・ペルデュ=失われた片隅〉という奇妙なワインを見つけた彼は、それを手みやげに彼女の待つレタン広場へ向かった。そのワインこそ、プロヴァンスの伝説のブティック・ワインだった。
野外レストランで振りだした通り雨、大人の会話を楽しんだ後にめぐる上質なワインの酔い、流れる曲はシャルルトレネの「ブン」。ムーディな雰囲気と月夜に誘われて、ファニーはマックスのシャトーへ。どちらからともなく唇を重ねた二人は、踊るように脱ぎ、脱がし、脱ぎ捨てた。だが翌朝、「ここは僕の人生に向かない」と告げるマックス。「違うわ。あなたの人生が、ここに向かないのよ」と切り返すファニー。彼は次のことばを失ってしまう。
いくつかの難問は飛び出したものの、友人の不動産業者チャーリー(トム・ホランダ―)の協力を得て、無事、シャトーとぶどう園の遺産売却を終えたマックスに、ロンドンへ戻る日が来る。惹かれあいながらもマックスとファニーは、人生の価値観の違いから別々の路を歩みはじめようとするのだが、プロヴァンスでの幾つもの贈りものが、彼をっ変えようとしていた…。
監督:リドリー・スコット
原作:ピーター・メイル
脚本:マーク・クライン
製作総指揮:ブランコ・ラスティグ ジュリー・ペイン リサ・エルジー
撮影監督:フィリップ・スール
美術:ソーニャ・クラウス
編集:ドディ・ドーン
音楽:マーク・シュトレイテンフェルド
出演:ラッセル・クロウ マリオン・コティヤール アルバート・フィニー フレディ・ハイモア アビーコーニッシュ トム・ホランダー ディディエ・ブルドン イザベル・カンディエ ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ
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宝石泥棒に憑依したイマジンを追って、過去の世界に向かった良太郎たち。しかし、それはデンライナーを奪うために仕組まれた罠だった。首謀者は、時の列車ばかりを狙う強盗集団の首領・牙王。彼は“神の路線”を走り、すべての時間を支配できるという神の列車を手に入れるため、オーナーたちを人質にデンライナーを過去へと走らせていく。残されたのは良太郎、ハナ、モモタロス。しかも良太郎は今まで電王として戦っていた記憶を無くし、モモタロスは憑依できなくなっていた。さらに10歳の良太郎(モモタロスが小太郎と命名)とも遭遇。時間を超える列車に乗ってみたいと、彼らに同行を申し出る。一行は桜井侑斗の助けを借り、ゼロライナーでその後を追った。さまざまな時代を通り抜け、良太郎たちがデンライナーを発見したのは江戸時代。そこで牙王は真田幸村を味方に付け、神の路線へとつながる最後の封印を解こうとしていた。デンライナーから何とか脱出したオーナーたちと合流することに成功する良太郎たちだったが、牙王によってついに神の列車の封印は解かれてしまった! その列車が目指すのは1988年の12月26日。いったいその日には何があるのか? 牙王は仮面ライダーガオウに変身、一行の邪魔を許さない! 必死で後を追う良太郎たちに果たして勝算はあるのか? 小太郎はどんな活躍を見せるのか? 物語はクライマックスに向け、ノンストップで走り抜ける!!
原作:石ノ森章太郎
監督:長石多可男
脚本:小林靖子
撮影:いのくままさお
照明:斗沢秀
美術:大嶋修一
音楽:佐橋俊彦
アクション監督:宮崎剛
特撮監督:佛田洋
出演:佐藤健 白鳥百合子 中村優一 秋山莉奈 石丸謙二郎 星野亜希 陣内智則 渡辺裕之
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陽光きらめく長閑な地方都市。共に高校3年生のナツ、
ココ、マリネは、いつもツルんで遊んでいる仲良し3人組。
母と死別し、小説家の父と中学生の3人暮らしのナツ。
シングルマザーで未婚の母と暮らすココ。マリネの父親は
妻の死以来、男手ひとつで娘を育ててきた。
ある日、遠距離恋愛中の大学生の彼から一方的に別れを
告げられたナツは、その直後に妊娠していることに気づき
愕然とする。一方ヒョンなことから出会ったココの母親
とマリネの父親が、一目で恋に落ち、いい関係に。ナツの弟
は、修学旅行で童貞を捨てる決心をしていた。相手は初恋
である同学年の少女。そうして周囲が“恋の季節”に華やぐ
なか、堕胎の決心がつかないナツ、母の恋愛に戸惑うココ、
片想いに悶々とするマリネ・・・。彼女たち18歳の女心は、
さまざまに揺れ動くのだった。
監督・脚本:飯塚健
製作:鈴木健一 亀井修 藤原正道 葛谷健一 柴田真人
企画:原田宗一郎
プロデューサー:山川恵一 大島孝幸 福村和之 寺田幸司 宮田三清
撮影監督:小川真司
照明:畑田伸一郎
美術:松岡拓
音楽:神津裕之
録音:湯脇房雄
効果:丹雄二
整音:村上浩
編集:石田泉
衣装:横田勝広
メイク:田中玲衣子
制作担当:小橋秀之
助監督:石田和彦
配給:エム・エフボックス
出演:関めぐみ 貫地谷しほり 徳永えり きたろう 温水洋一 奥貫薫 高杉亘 細山田隆人 松川尚瑠輝
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1957年、岐阜県徳山村にダム建設の話が広まった。総貯水量6億6千万立方メートル、日本最大のダムだ。当時徳山村の住民は、約1600人。みな次々に近隣の街につくられた移転地へと引っ越していった。
それでも、何家族かの老人たちが、村が沈んでしまうまでできる限り暮らし続けたい、と、街から戻って来た。
写真家の大西暢夫が初めて村を訪ねたのは今から15年前のこと。
だれもいないと思っていた集落に家があることに驚いた。以来、ジジババたちの暮らしに魅せられ、東京から徳山村まで片道500キロ、バイクで高速道は使わず山道を走り抜けて 何度も何度も通った。
そしてその村でジジババたちは大西を「兄ちゃん」と呼び,共にたくさん食べ、いっぱい笑った。
村には季節ごとに土地で採れるものを大切にする、暮らしの知恵や技がある。食卓にはいつも食べきれないほど大盛りのごはんが並び、山はジジババたちの笑い声に満ちている。
2006年秋、いよいよ工事が終わり、水がたまり始めた。
もう誰も、村に帰ることはできない。
ジジババたちの変わりゆく暮らしに寄り添った15年間の記録。
監督:大西暢夫
製作:本橋成一
編集:土井康一
撮影:大西暢夫
音響構成:米山靖
整音:渡辺丈彦
音楽コーディネーター:和田亨
音楽アレンジ:林祐介
音響助手:井上久美子
編集助手:岡野由美子
制作デスク:村上朝子 公文健太郎
経理:桐生潔
宣伝:吉田理映子 大槻貴宏 中植きさら
パンフレット編集:菅聖子
グラフィックデザイン:森デザイン室
録音スタジオ:ヒポ コミュニケーションズ
挿入歌:『星めぐりのうた』 歌=李政美 作詞・作曲=宮沢賢治
協力:(独)水資源機構 徳山ダム建設所 成瀬始
特別協力:本間克明
配給:サスナフィルム ポレポレ東中野
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かつて世界を破滅の一歩手前まで追い込んだ魔物がいた。
そして今、何者かの手によって復活を遂げた――。
今回のナルトの任務は、魔物に狙われた鬼の国の巫女、紫宛を守ること。
紫宛には2つの特殊な能力がある。
1つは、復活した魔物を封印する力。
もう1つは、人の死を予言する力――
今まで“死の予言”を一度もはずしたことはない紫宛がナルトに告げる。
「ナルト、お前は死ぬ」
紫宛に死を予言された者が、死から逃れる方法はただひとつ。
それは、紫宛から離れること。
しかし、ナルトが紫宛から離れることは、
すなわち、魔物を封印できる唯一の存在である紫宛の死、
そして世界の破滅へと繋がる。
ナルトは絶対逃げられない“死の予言”に挑む。
そしてナルトは死を迎える――
原作:岸本斉史
監督:亀垣一
脚本:武上純希
キャラクターデザイン:西尾鉄也
音楽:高橋康治 刃(-yaiba-)
配給:東宝
声の出演:竹内順子 中村千絵 遠近孝一 増川洋一
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被爆者14人の証言 勇気という名の希望
本作は、アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞に輝いたスティーブン・オカザキ監督が、25年の歳月をかけて完成させた渾身のドキュメンタリー映画である。
広島、長崎の原爆投下から60年余りを経た今、日本でも記憶が薄れつつあるが、アメリカをはじめ世界の多くの人々はいまだその被害の実態を知らず、被爆者の現実についてもほとんど知られていない。原爆の被害に対する認識と関心を、世界に呼び起こしたいと考えたオカザキ監督は、被爆者が高齢化していくなか、せきたてられるように日本を訪れ、実に500人以上の被爆者に会い、取材を重ねた。
14人の被爆者の証言と、実際に爆撃に関与した4人のアメリカ人の証言を軸に、貴重な記録映像や資料を交え、ヒロシマ・ナガサキの真実を包括的に描いた本作。被爆者の想像を絶する苦悩に向き合い、彼らの生きる勇気と尊厳を深く受け止め、私たち観る者を圧倒する。
今、作らなければ 今、伝えなければ
スティーブン・オカザキ監督は1952年ロサンゼルス生まれの日系3世。英訳の「はだしのゲン」を読み広島、長崎の原爆投下に関心を深めたオカザキは、1981年に広島を初めて訪れ、被爆者を取材した第1作「生存者たち」(82)を発表。日系人強制収容所を描いた作品「待ちわびる日々」(91)で」アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞を受賞した。
アメリカでは原爆投下が「戦争を早期に終わらせ、日米両国民の命を救った」との認識が強い。オカザキ監督はヒロシマ・ナガサキの事実を伝え、核の脅威を世界に知らしめることを自分の役目と考えるようになる。
被爆はら50年の1995年、米スミソニアン協会で開催される予定だった原爆展は日本側の期待も大きかった。しかし、米国内の猛反発で中止になり、展示にともなう彼の映画製作も突然中止になった。
このことは彼に大きな精神的痛手を与えたが、それでも取材をあきらめることなく続け、胎内被爆の現実にも迫った中篇「マッシュルーム・クラブ」(05)は2005年アカデミー賞にノミネートされた。
そして2007年、アメリカHBOドキュメンタリーフィルムの援助により完成した「ヒロシマナガサキ」は彼のこれまでの映画人生におけるひとつの到達点ともいえる。
いつか来た道に、ふたたび戻らないために
現在、世界には広島に落とされた原子爆弾の40万個に相当する核兵器があるといわれる。また2001年9月11日の同時多発テロ以降、世界的緊張とともに核拡散の危機が急速に高まり、核兵器による大量殺戮が現実化する恐れも出てきた。
このような状況のなか「ヒロシマナガサキ」は、2007年、広島に原爆が投下された日である8月6日に全米にむけてテレビ放映される予定である。本作は、アメリカのみならず世界中の人々に、広島、長崎で何が起きたかを知らしめ、核兵器の脅威に対して強い警鐘をならす作品になるだろう。
監督:スティーブン・オカザキ
配給:シグロ・ザジフィルムズ
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夏休みのある日、小学校の帰り道に上原康一は大きな石を拾った。持ち帰って水で洗うと、中から何と河童の子供が!! 第一声は「クゥ?!!」。康一はこの河童を「クゥ」と名付ける。クゥは康一たちと同じ言葉を話し、何百年もの間、地中に閉じ込められていたことがわかる。最初は驚いた家族もクゥを受け入れ、クゥのことは秘密にしようと決める。
クゥと康一は、一緒にお風呂に入り、食卓を囲み、同じベッドで寝る。クゥは相撲が得意で、康一の父・保雄も投げ飛ばす怪力の持ち主。だがある日、クゥが仲間のところに帰ると言い出した。康一はクゥの仲間を探す為、河童伝説の残る遠野へ、クゥを連れてはじめてひとり旅をすることに。豊かな自然に囲まれた遠野は、河童が暮らすには最高の場所に見えた。きれいな川で生き生きと泳ぐクゥの姿に、「クゥ、マジすごいよ!!」と康一は大興奮。しかし河童を見つけられないまま旅は終わった。
遠野から戻ると、家の近所に記者が!! 噂の河童を見せろと、無理やり写真を撮られてしまった! クゥの存在が世間に知られ、テレビ出演の依頼が殺到。隠し続ける訳にもいかず、康一たちと共に出演したクゥだが、その番組のゲストが、遠い昔、クゥのお父さんを殺した人間にそっくりだった。クゥが驚き、強い恐怖を感じたその時、スタジオの照明が一斉に割れた! 人間に怯えて逃げ出したクゥは、人のいない場所を求め東京タワーを昇りはじめる。タワーの上から見える世界に、「静かなところなんてどこにもない。ここは人間の巣だ。もう、くたびれた。父ちゃんのところへ行きたい…」。
そうクゥが呟いたその時……!!
監督・脚本:原恵一
原作:木暮正夫
声の出演:田中直樹 西田尚美 なぎら健壱 ゴリ(ガレッジセール) 冨澤風斗
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聖蘭女学院の音楽室で、合唱部員12人が惨殺される事件が発生した。警察は失踪した合唱部顧問、栗原美咲を容疑者として指名手配したが、逮捕に至らない。
5年後、廃校となった学校にTVの取材班が訪れる。校舎から童謡の歌声が聞こえてくるという近所の住民の証言があり、その謎を解明するためだった。
取材に同行した音響分析員、宇田響子(安めぐみ)は校内の不穏な空気を察する。
女子アナ内田瑞希(石坂ちなみ)のリポートの合間に、響子はディレクター菱見淳一(松尾敏伸)やプロデューサー矢代圭太(津田寛治)の許可を得て、過去の事件を独自に調査する。
音楽室の惨劇の一週間前、屋上から飛び降り自殺をした小川奈々香は死の直前、携帯で彼氏にメッセージを残していた。
その音声を分析する響子は屋上に向かうが、そこで『かごめかごめ』を口ずさみ豹変したAD黒川比奈子(玉城ちはる)に襲われる。間一髪、菱見に助けられた響子はこの出来事をヒントにメッセージの謎を解明する。
響子は染谷未紀の失踪にも疑問を抱き、校舎の防犯カメラの映像を手がかりに、事件当時の音声を復元。未紀の失踪の謎を暴く。その矢先、今度は録音マン奈良本茂(小坂真郷)が姿を消す。彼を探す響子は図書室で古書『童謡綺談』を発見するが、その時不気味な『とおりゃんせ』の歌声が聞こえてきて…。
5年前の事件をなぞるように次々と異変に見舞われる取材班!これが童謡の呪い!?響子は事件の驚がくの真相に迫る!
監督・脚本:福谷修
音楽:原田勝通
プロデューサー:伴野智 柳原祥広
撮影:福田陽平
照明:中村晋平
録音:治田敏秀
美術:黒田通利
助監督:福田尚子
特殊メイク:MICHAEL-TY
配給:東京テアトル
出演:安めぐみ 松尾敏伸 石坂ちなみ 多部未華子 津田寛治
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アメリカのボストン郊外の住宅街ウッドワード・コートに住む主婦のサラ・ピアーズ(ケイト・ウィンスレット)は3歳に娘を連れて引越してきてまだ日が浅い。夫のリチャード(グレッグ・エデルマン)は企業プランニングの会社で成功し、ここに家を買ったのだ。サラは近所の公園でいわゆる「公園デビュー」をするが、他の主婦たちとはとけ込むことができないでいた。“郊外に住む典型的な主婦はこんな感じなのだろう”と距離をおいて主婦たちを観察していた。
“うちの子は大人みたいなウンチをするのよ”、“夫のセックスの最中に私眠ってしまって…”、“うちはセックスは毎週火曜の9時って決めてるの”
話す内容は違えども、彼女たちはまるで女子高生みたいにおしゃべりばかりしている。
思い切って主婦たちに話しかけてみたところ、彼女たちの興味の関心は、しばらく公園に姿をみせていない若い父親のことだった。彼のことを主婦たちは『プロム・キング』と読んでいた。高校の卒業パーティーであるプロムのキングに選ばれそうな男性という意味でだった。そこへ『プロム・キング』が息子を連れて現れる。主婦たちは新参者のサラに彼と話をするようにけしかける。主婦たちの俗物性にも呆れていたサラは彼に話しかけてみる。彼はブラッド・アダムソン(パトリック・ウィルソン)と言って、司法試験の合格を目指して主夫をしている普通の男性だった。主婦たちを驚かせるために、サラはブラッドに軽くハグをしてキスをするように頼むとブラッドは承諾して、その通りに実行する。その光景に驚いて、主婦たちは公園から急いで立ち去るが、このことがその後の人生を変えるとは、二人は思ってもいなかった。
ブラッドの妻のキャシー(ジェニファー・コネリー)は非のうちどころがないほど才色兼備の女性で、ドキュメンタリー映像作家として成功していた。ブラッドは昼間に子守りをして、夜は帰宅した妻に子供を任せて近所の図書館で勉強する日々だった。だが、実際は図書館には足を運ばず、少年たちが広場でスケートボードをして遊んでいるのを見ては時間を潰していたのだった。
“オレも若い頃はあんなだったんだろうな…。なんで今は主夫をしているんだろうか…。”そして、彼は何度も頭の中でサラとのキスを再現していた。まるで彼も少年である。
そんな中、この街に元犯罪者のロニー(ジャッキー・アール・ヘイリー)が戻ってきたことが、街の人々の話題になっていた。ブラッドの友達で元警官のラリー(ノア・エメリッヒ)は、ロニー糾弾するビラを街中に貼り回り、ロニーの家にも嫌がらせをするほどであった。
ある日、サラは夫のリチャードが部屋でインターネットのアダルトサイトを見て興奮している様子を見てしまう。リチャードは会社で、露出狂の女性のサイトをたまたま見たことで夢中になってしまい、その女性のパンティを取り寄せて頭から被っていたところだった。やっていることは中学生と変わらない。夫にすっかり幻滅したさらは、公営プールで再会したブラッドと話をすることで気を休めるようになっていく。お互いに結婚して子供を持つ身なので、「4時の別れの握手」を受け入れ、一線を画していたが、お互いを好きな気持ちを抑えられなくなっていた。心の中の衝動が騒ぎ出す…。ある日の午後、ついにサラの家で二人は関係を持ってしまう。いけないことだと認識していながらも、深入りしていくサラとブラッド。ロニーと母親の関係、ラリーの過去が絡みあって事態は思わぬ結末を迎える……
監督・製作・脚本:トッド・フィールド
脚本・原作:トム・ペロッタ
製作:アルバート・バーガー ロン・イェルザ
共同製作:レオン・ヴィタリ
撮影監督:アントニオ・カルヴァッシュ
編集:レオ・トロンベッタ
衣装:メリッサ・エコノミー
音楽:トーマス・ニューマン
出演:ケイト・ウィンスレット パトリック・ウィルソン ジェニファー・コネリー ジャッキー・アール・ヘイリー ノア・エメリッヒ フェリス・サマーヴィル グレッグ・エデルマン ジェーン・アダムス
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エミリーは生後間もない娘サラと共に、愛する夫ジェームスの運転する車でメキシコへ向かっていた。彼女は元ボーイフレンドのダンから、高校時代の友人ザックとローレンも参加するヨット・クルーズの旅に招待されていたのだ。メキシコ湾のマリーナではダンが、若くセクシーな恋人ミッシェルと豪華な純白の大型ヨット“ゴッドスピード”号で旧友たちを待っていた。親友たちとの再会は楽しみだったが、実のところエミリーはクルーズにはあまり乗り気ではなかった。エミリーは幼い頃、海水浴をしていて溺れそうになった自分を助けようとした父親が水死するのを目の当たりにして以来、水に対する強い恐怖心を抱いており、ライフジャケットなしでは船に乗ることができなかったのだ。6人の男女を乗せた“ゴッドスピード”号は、雲ひとつない晴天の中、メキシコ湾沖へと出帆した。その日はちょうどザックの30歳の誕生日だった。6人はシャンパンで乾杯し、上機嫌でクルーズを楽しんでいた。
やがて、まぶしい太陽に体を火照らせたミッシェルが海で泳ぎたいと言い出し、ザック、ローレン、ジェームズと次々と海へと入った。一人、浮かない顔のエミリーはライフジャケットを着たままサラと船室にいたが、そんな彼女を調子に乗ったダンが冗談半分に抱きかかえたまま、一緒に海に飛び込んでしまう。エミリーは突然の恐怖に体を硬直させて失神しそうになる。ダンの度の過ぎた冗談に他のメンバーは呆れ、エミリーを船上に上げようとしたその時、彼らは恐ろしい事実に気付くのだった。
最後に飛び込んだダンが、甲板に上るための梯子を出し忘れていたのだ。大型の“ゴッドスピード”号は水面から甲板まで数メートルあり、梯子なしでは上がることはできなかった。6人はダンのあまりにも軽率な行動を非難するが、すべては後の祭りだった。救助は期待できず、自力で泳ぐには彼らは沖に出過ぎていた。彼らは冷静になり、どうにか自力で甲板にあがる方法を考えなければならなかった。唯一の救いはエミリーが着ていたライフジャケットと、ザックがしていた水中ゴーグルと手にしたサバイバル・ナイフだけだ。
やがて、海水は水着だけの彼らの体温を急速に奪い、立ち泳ぎを続ける体力も限界に近づいていった。さらに、内輪もめからダンが誤ってナイフでザックの胸を突いてしまい、あたり一面が血で染まって一同は鮫の恐怖にパニック状態に陥った!!一人、また一人と力尽きていく仲間、そして夕闇が迫り、天候まで悪化しはじめる。果たして、彼らに生き延びる方法は残されているのだろうか…?
監督:ハンス・ホーン
脚本:アダム・クルートナー ディヴィッド・ミッチェル
製作:ダン・マーグ
出演:スーザン・メイ・プラット リチャード・スパイト・ジュニア アリ・ヒリス ニクラウス・ランゲ キャメロン・リチャードソン エリック・デイン
公式サイト
初めて同級生ができました
山と田んぼが広がる木村町。
方言丸出しの中学二年生右田そよの通う、小中学生あわせても全校生徒たったの6人の分校。
そこにある日、
東京からかこいい大沢広海が転校してくる。
初めてできた同級生との、楽しく過ごす毎日に、期待に胸膨らませるそよ。
一方、面倒見のいいそよとは正反対で、ちょっと意地悪でとっつきづらい大沢。
やがて、そよはそんな大沢が気になりだして・・・。
監督:山下敦弘
原作:くらもちふさこ『天然コケッコ―』
プロデューサー:小川真司 根岸洋之
脚本:渡辺あや
撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
録音:小川武
美術デザイナー:金勝浩一
装飾:武藤純一(大晃商会)
編集:宮島竜治
音楽プロデュース:安井輝
主題歌:くるり『言葉はさんかく こころは四角』
出演:夏帆 岡田将生 夏川結衣 佐藤浩市 ほか
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一匹のネズミと、落ちこぼれシェフ。
二人の夢は、誰にも言えない秘密…。
ネズミのレミ―は、今は亡き天才シェフのグストーに憧れ、フランス料理のシェフになることを夢見ていた。もちろんそれは、かなわない夢。レストランのキッチンにとって、ネズミは“招かざる客”だからだ。ある嵐の夜、レミ―は家族とはぐれてしまい、ひとりぼっちでパリにたどりつく。途方にくれるレミ―に手をさしのべてくれたのは、あのグストーに幽霊! ゴースト・グスト―はレミ―を励まし、自分のレストラン“グスト―”へと導く。
“グスト―”のキッチンは、落ちこぼれシェフのリングイニがヘマをして、スープを台無しにしてしまっていた。思わずキッチンに足を踏み入れたレミ―は、夢中になってスープを作り直すが、それをリングイニに目撃されてしまう。
料理の才能が全く無いことを悩んでいたリングイニは、この小さな天才シェフに人間の言葉が通じると知り、とんでもないアイデアを思いつく。「二人で、パリ一番のシェフを目指すんだ!」
シェフを夢見るネズミと、料理が苦手な見習いシェフ――その出会いはやがて、フランス料理界をも揺るがす“大事件”を巻き起こす…。
監督:ブラッド・バード
製作総指揮:ジョン・ラセター
製作:ブラッド・ルイス
ストーリー・スーパーバイザー:マーク・アンドリュ―ス
撮影監督:シャロン・カラハン
プロダクション・デザイナー:ハ―レイ・ジェサップ
声の出演:パットン・オズワルト ブライアン・デネヒー ブラッド・ギャレット ジャニーン・ガロファロー サー・イアン・ホルム ピーター・オトゥール ルー・ロマノ
公式サイト
ベトナム北部の山岳地帯に住む少数民族モン族の少女、パオ。彼女は父親と弟、そして育ての母キアと暮らしている。父とキアの間には子供ができなかったので、代わりにやってきた女性シムがパオと弟を産んだのだ。しかし、シムは身を引いて家を出て行き、キアが子供たちを育ててきた。子供たちもキアを慕い、パオは時々訪ねてくる産みの親シムには心を開かなかった。
成長したパオは、市場で知り合った青年チューに心ひかれる。笛を吹くのが得意な彼は、パオの家の前で美しい音色を奏でて彼女への思いを伝えた。あるとき、パオは母には内緒で、チューと一緒にお祭りに出かけた。お祭りの人ごみの中で、パオは母が父ではない男性と一緒にいるところを目撃してしまう。普段は着ない晴れ着に身を包み、家族には見せない表情で笑うキアを見て動揺するパオ。
家に帰ったパオは母を問いただす。「母さんはどうすればいい?」と悩むキア。その夜、笛の音を聞いたパオが窓から目撃したのは。塀の外にやってきて息子と同じ笛を吹くチューの父親の姿だった。母の秘密の交際相手はチューの父だったのだ。
そして、ある日キアがこつ然と姿を消す。持ち物は川原の岩の上に置かれたままだった。村人全員が総出で捜索し、ついに川の中からキアのスカートが見つかる。キアの弔いがすむと、パオの父が飲む酒の量はだんだんと増え、目に見えて体が弱っていった。そして、酒に酔うとキアのことだけでなく、シムのことを口に出すようになった。
父を助けるため、と決心したパオは実の母シムを探す旅に出る。遠く離れた町の住所を訪ね、誰も頼る者がいない都会で、出稼ぎ労働者を手伝ってなんとかバス代を手にし、シムの元に着く。シムは娘との再会を喜んだが、彼女にはすでに別の生活があった。パオは父の待つ山に戻る。
帰り道、バスが山の中の休憩所にとまった。店に入る乗客たちのあとについていったパオが偶然目にしたのは、信じられない光景だった・・・
監督・脚本:ゴー・クアン・ハーイ
原作:ドー・ビック・トゥイ(短編小説「石垣越しのモン笛の音」)
撮影:コーデリア・ベレスフォード
音楽:グエン・ティエン・ダオ
演奏:ベトナム国立交響楽団
録音:ホアン・アイン
編集:トニー・ノートン トゥー・チャン
美術:ファム・クアン・ヴィン
プロデューサー:ダン・タト・ビン
製作:ベトナム劇映画製作所1
出演:ドー・ティ・ハーイ・イエン グエン・ニュー・クイン ドー・ホア・トゥイ リー・タイン・カー グエン・テー・ホアン チャン・ドアン・チュアン
公式サイト
そこは、夜が明けないヴァンパイアシティ。恐怖がすべてを凍結させる…。
三十日間の極夜が、ヴァンパイアを増殖させる!<極夜とは…「白夜」の反意語。終日、夜のような状態。>
雪に覆われ、極夜の時期に入った北欧の町の病院から赤い錠剤が盗まれた。そこから、奇怪な事件が続出する。
この町に引っ越してきたばかりの女医アニカと17歳の娘サガは、いつの間にか氷雪と血にまみれた世界に放り込まれたことを知る。幾つもの謎をはらみつつ、ひとり、またひとりと、人間がヴァンパイアと化し、町は恐怖のどん底に叩き込まれた…。
最新CGのVFXと特殊メイクを巧みに使い分け、未だかつてない斬新なヴァンパイア像を創造した本作。スウェーデン初の本格的ヴァンパイアホラーとして各国の映画祭で大絶賛を浴びている。
また、ヒロインの女子高生サガを演じているのが、当時5歳で『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』(92)に映画初出演、その後の「ロッタちゃんシリーズ」でも人気を集めたグレーテ・ハヴネショルド。あどけない可愛さが魅力だった彼女が、本作ではセクシーな雰囲気を漂わせた女優に成長した。
現代の田舎町にヴァンパイアを復活させた傑作ホラー作品『死霊伝説』(92)(原作:スティーヴン・キング「呪われた町」)を彷彿とさせる怪奇ムードに、監督独自の特異なユーモア・センスを盛り込んだ快作のスウェディッシュホラーである。
監督:アンダシュ・バンケ
製作:マグヌス・ポールソン
脚本:ダニエル・オイアンラトヴァ
撮影監督:クリース・マリース
編集:キコ・ショーベリィ
音楽:アントン・リエド
特殊効果:フィード フィルム&ウリットカ
出演:ペートラ・ニールセン カール=オーケ・エリクソン グレーテ・ハヴネショルド ヨーナス・カールストロム ペール・ローフベリィ エンマ・テー・オーベリィ
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